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第27話 2度目のクエスト受注

ブックマーク登録頂きました方、ありがとうございます。楽しんで頂けるような作品を執筆できるよう、これからも投稿を続けていきますので応援よろしくお願いします。

週が明けた夕方、待ちに待ったオレ達はまた冒険者ギルドに来ていた。両開きの木の扉を開けてそのまま2階へ上がる。すると、4,50人くらいの冒険者達が既に待ち構えていた。そう言えばタクヤが、週明けは依頼が多いからその分人も集まるって言ってたな。



すると、



「よう、久しぶり」と声を掛けられる。

「あ、ハチベエさん、お久しぶりです。カクさんとスケさんも」

「おう」

「ああ」



あれ?見るとカクさんは、甲冑姿だった。手足には小手と具足を着けている。そしてスケさんの方はというと、真っ白いローブを羽織っていた。ハチベエさんだけは、普通の甚平だったが…


「うわー。格好いいですね」

「依頼受けてそのまま、出発するからな」とカクさん。


それにしてもカクさんは純和風だが、スケさんは洋風でなんかチグハグだな。とスケさんの方を見ていると「いいだろう?舶来モノだ」と満更でもなさそうだ。ヒノモト国民はなんでも取り入れるの早いなあ。


すると「お待たせー」と言いながらアヤ姉がやってくる。今日の恰好は、なんとチャイナドレスだ。うすピンクのドレスで髪型もそれに合わせて左右にお団子を作っている。ドレスには深いスリットが入っていて、ナマ足がチラチラと見える。オレはまたしてもその光景に視線を奪われていると、



『シュウさん?』

「あ、アイ?こんにちは」アイに話しかけられてハッと我に返る。ちょっとばつが悪い。



『今日のクエスト依頼ですが、高ランククエストは2件あります』

「2件?」



『カクさん達も狙っていますが、他に競争相手はいません』



そうか、じゃあ最悪どっちかは取れるな。



「ハチベエさん。ちょっとお話が」

「ん?どうした?」



オレは依頼の事について聞いてみる。すると



「そうだな。オレ達も高ランク狙いだ」

「2件あるそうなので、どっちか譲ってもらえませんか?」


するとハチベエさんは、快く了承してくれた。


「おう、どっちにしろ1件しか受けないからな。他にライバルになりそうなパーティはいないし、いいだろう。」



そんな話をしている間にも、依頼書の争奪戦は進んでいく。するとアヤ姉が



「次の2件は、高ランククエストになります。受ける方はいませんか?」とアナウンスする。



「はい」

「はい」



とオレとハチベエさんが手を挙げた。よし2人だけだな。この前と違って、周りもザワザワしない。オレ達が手を挙げるのが当然のような空気だ。(よし、オレも冒険者として一人前だぜ。まだ2回目の依頼だけどな)



「じゃあ、どちらが依頼を受けるか2人で話し合ってください」



するとハチベエさんが、2枚の依頼書を裏返しにしてオレの前に差し出す。



「よし、シュウがどっちか選べ。」

「え?いいんですか?」



依頼の競合があった場合、後々揉めないようにこうやって決めるそうだ

オレは2枚のうち右の方の依頼書を選び受け取った。依頼書には、



「報酬額250万イェン ビッグバイトタートルの討伐依頼」と書いてあった。



「じゃあな、お互いがんばろうぜ」

「健闘を祈る」

「気を付けるんだぞ」

「はい。またお会いしましょう」


カクさん達は、本当にすぐ出発してしまった。お互いどんな依頼内容だったのかは、秘密である。それも暗黙のルールだそうだ。


さあオレ達もすぐに出発しよう。とその前にアイに依頼内容を確認する。



『はい、ビックバイトタートルは外来種が突然変異したものです』


なんでもバイトタートルと言うカメが、開国した際に入ってきてヒノモト国で異常繁殖して問題になっているそうなのだ。問題の個体は、異常に大きいらしい。


「それで、ターゲットの生息地は?」

『はい。EDO湾です』

「え?EDO湾?」カメなのに海にいるのかよ!まあ、ウミガメってのもいるからいいのか?


なんでも湾の中に住み着いて暴れるので漁師さん達が漁に出られないで困っているそうだ。

そうするとEDOの食卓を飾る魚介類が手に入らなくなり、EDOの住民達も困る。なので早急に討伐して欲しいとの事だった。


EDO湾なら、すぐだな。


「よし、コタロウ行くぞ」

「ニャア」







小一時間後、オレ達はEDO湾に来ていた。この世界で初めての海だ。東京湾と違って護岸工事もなされておらず、普通に白い砂浜が広がっているし、海水もきれいな色をしている。



「ニャニャニャニャ♪」



コタロウは初めての海に興奮し砂浜を走り回っている。とそのうちに寄せては返る波をみて興味を移す。引き波を追いかけたり寄せ波から逃げたりしている。まるで犬のようだ。オレもそれをみながら、暫し癒されタイムを取ることにした。



ひとしきりハシャイだ後、コタロウがオレの元にくる。



『ニャア、ご主人サマこれからどうするニャ』

「うん。そうだな」



まずは、漁師さんに話を聞きに行くか。砂浜には人っ子一人いないのであるが、海の水面は穏やかでとても危険な生物がいるようには見えない。このまま待ってても埒が明かなそうだ。


スグそこに、漁師村っぽい集落があったな。きっとあの村が今回のクエストを依頼したのだろう。

ソコに行けば何か話が聞けるハズだ。


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