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不死身の魔王様

こんにちは!

こんばんは!

第九話 不死身の魔王様

投稿させていただきました!!


遅くなってしまい申し訳ないです!

ぜひ読んでやってください!


「死んでいても、美しい顔をしていますねぇ。」

とラーゼルは、胴体と離ればなれになっているフィリアの首を持ち上げる。

必死にこみ上げてくる嘔吐感を気力で抑えながら、ラーゼルを睨め付けると、

「あなたも見たいのですか?

 ぜひご覧になってください!!」

とフィリアの顔がこちら側に向く。

恐怖心からくるものか、悲愴感からくるものか、口が動かず話すこともできない。

ただ、フィリアの痛々しい姿と顔を見ることはできないので、

とっさに目を閉じた。

ラーゼルはその後も首を眺め笑っている。喜んでいる。

まさに狂気の姿だった。

やっと落ち着き、口が動くようになってきて

「お前は、何がしたいんだ……?」

とラーゼルに問う。

「フィリアのすべてが欲しい!見たい!触れたい!」

即答。

顔を赤らめ、少し笑った顔でラーゼルは言った。

「言ってることと、やってることが違うじゃねぇか!!

 殺す必要はなかっただろ!!」

そう自分のうちに秘めた怒り、無力で何もすることができない悔しみを露わにすると、

ラーゼルは疑問を浮かべたような顔をする。

そしてすぐ、納得したような顔をする。

「あなた、フィリアの能力を聞かなかったのですか?」

「は?」

考えることもなく、突拍子に出た言葉。

「フィリアの母親は序列37位で不死身の能力を持っていたんです。

 その能力を継承しているのですよ。

 残念ながら先代魔王の能力を継承することはできませんでしたが……。」

そんなことをラーゼルが言っていると…。

フィリアの首から黒い火のようなものが噴き出る。

「な…っ…!!」

見たことがない現象に驚く。

胴体のほうからの傷口からも、そしてところどころ傷ついていた足や手の傷口からも噴き出ていた。

「始まりましたね。まぁかなりの時間を要しますが……。

 つい反抗されて、頭に血が上ってしまいました。

 フィリア復活するまでの時間何をしましょうか?」

なんてラーゼルは状況が整理できていない自分を、

眺めながら言う。

とりあえずフィリアは生き返るようだ。おそらく。良かった。

そう心の中で、呟く。

安堵するが、ラーゼルへの怒りはさらに強くなったが、

ラーゼルが

「いいこと思いつきました。

 フィリアが蘇るまであなたで遊びましょう。

 可愛がってあげます。」

声調を変えおぞましい声で

「大体、一日程度で傷がすべて直るので!!

 いいおもちゃが牢獄にあってよかったです!!!

 たくさん、

 泣いて、叫んで、吐いてください。

 最高の苦しみを

 プレゼントします!!」

と。


尋常じゃない顔をしていた。

瞬間、全身から鳥肌が立つ。汗が湧き出る。

どうしてこうなる。どうして。


死ぬほうがましじゃないのか?


ガタガタと震える口、足。


もうどうにもならないと逃げられないと分かっているから。


「拷問タイムの始まりです!」

とラーゼルが言う。


聞きたくなかった言葉が聞こえる。


捕まったものの定め?


さっきまでの怒りを忘れて、

何をされるかもわからない恐怖心をいいっぱいに抱く。

ハアハアと荒くなる息。


痛いのは嫌だ。

嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だいやだいやだいやだ。


「いやだいやだいやだいやだあぁああ!!」

気づいたら何度も泣きながら叫んでいた。


そんな姿を見てラーゼルは



「やる前から壊れないでくださいね。」



とただ一言呟いた。

読んでいただきありがとうございます!!

注意点や気になる点ありましたらどしどし言ってやってください!!

また感想等書いていただけると嬉しいです!

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