プロローグ1
初めての投稿となります。
更新は不定期です。
なにとぞ温かい目で見守っていただけるとありがたいです。
時間がなくプロロだけになりましたが、よろしくお願いします。
悲鳴や怒号が聞こえた。
「人らしきもの」が倒れているのが見えた。
周りには血や槍や剣様々な武具も散乱していた。
実際に目にしたことがないけど戦った後、
戦争後と言ってもいいような……そう思えるものだった。
その中でひときわ目立つものがあった。それは10人程度の集団で、
周りには血だらけの人のようなものが倒れていて、もう他に動くものがいなかった。
唯一残っていた集団の中心には少女がいて、その少女を数人で囲むようにして集団は走っていた。
時折、後ろを向きながら、何かを叫びながら、少女を囲んでいた数人は持っていた剣をふるっていた。
何かに追われている様だった。
気になって、その集団についていこうとして、必死に必死に体を動かしても全く動かない…。
動かないんじゃない、そもそも手や足、いつも当たり前のように動かしているものの感覚がない。
まるで視界と聴覚だけが切り取られて別の世界にあるような状態だった。
そんなことをに気を取られていると、突然甲高い声の悲鳴が聞こえた。
意識を悲鳴のしたほうに戻すと、そこには
光る棒、言ってしまえば光の槍のようなものに胸を貫かれて、倒れている護衛たちの姿があった。
少女が近くの倒れている一人の光の槍で貫かれている部分に必死に手を向けて、何かを真っ青な顔をして叫んでいる。肩を震わせながら。
そしてしばらくすると、少女は貫かれた人から視線を空に変えて
何度も何度も何かを叫んでいた…。
気になって空のほうに目を向けようとも、体を動かす感覚がなく見ることができない。
そして視界が徐々に暗くなってきた。眠りに落ちるような意識が飛ぶような感覚に襲われる。
その間にもずっと、ずっとその少女は叫んでいる。
視界がさらに狭まりもう視界の中心に収めている少女しか見えない。
すると突然少女の叫びが止まった。動きが止まった。下を向いてうつむいている。
まだ視界を途切れさせてはいけない。
意識を目に集中させるが
もう限界なのか
ほとんど何も見えなくなって……。
意識が飛びそうなのを振り払って……。
最後の最後に見えたのは、羽が生えた人地上に降りてきて体中を鎖で縛られている、
きれいでかわいらしい顔が涙で台無しになってしまった、黒髪の、角が頭から生えた少女の姿だった。
目を通して頂きありがとうございます。
注意点、不満点あればどしどし行ってください。
改善します。