霊
これは...あれだ...
「で、出たァァァァアア!! ! 」
お化けだ!! 駄目な奴だ!!
魂のようだが実体と思しき球体があり それには口のような物があった
はっきりいって不気味だ
囲まれている。 詰んだ
ひぇぇ気持ち悪いよぉ
ふざけてるように見えるけど本気で怖い。 元々怖いのは大の苦手だし 目の前に幽霊と言う物が存在しているだけで死ねる
どうしようどうしよう
そんなこんなしている内に俺のいる広間にまで入って来やがった。 不法侵入! メッ!
仕方ない ここは我慢して振り切るしか...
俺は幽霊のいる方へ突っ込んだ 囲まれて襲われるよりかはちょっと我慢して逃げ道を探し 振り切る方がいいからね
... 逃げ道があればだけど
目の前の霊に突進するかの如く走り出した 霊に激突...しなかった
あの実体と思ってた球体はなんなのだろう
ともかく良かった 透けるなら助かる
こうして俺は深く薄暗い森の中へ入っていった
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「逃げ切った...のか?」
そもそも霊はあの後追いかけてはいなかったがパニックになっていた俺はついそんな事を言う
しっかし何なんだあれ。 見た目ですら気味悪いのに大量に来られたらさぁ...
俺はため息をつく
ふと 重要な事を思い出す
「そもそも俺何で骨なんだよ」
そういえば、 てか何でさっきから違和感なく物事が進んでるんだよ おかしいだろうよ
ん...回りは誰もいないし何の気配もない かなり走ったからさっきの所からはかなり遠いはずだし...
ゆっくり改めて現状を見てみよう
まず 卵のような物から出てきたって事は 俺は生まれたのかな? 情報が少ないから分からないな だが今はそういう事にしておこう。 仮にでも納得出来るものがあれば大分気持ちが楽だしな
それで、 生まれた俺は骨だったと。 何故に骨...
転生というものが正しければここは異世界という事になる。 それなら骨であってもおかしくはないのだろう。 ないのだろう。 だろう...
けどやっぱ何故に骨!?
そもそもさっき普通に声だしたり走ったりしてたけどどうなってんの?そこも異世界という事で丸く納められるの?
ん、 そういえば気になったが 俺は骨なら何の骨なのだろうか。 足をみると人間とはかけ離れた形だ。 爪が、 完全にやヴぁい
手を見ようとしたがうまく見れない
感触的にとても小さいようだ
尻尾は長くしなやか。
頭は勿論見れない。
だけど俺の転生(仮)前の知識が広がっていく。 全てに置いて にわかでしかも引きこもりだった俺の...
だがどんどん記憶とそれは一致してくる。
見れる内で 足と尻尾。
鳥やトカゲ 恐竜のような感じ。 足は骨盤から真下に伸びている(そもそも伏せていない)のでトカゲは論外。
地面に接するのは三本の指。 そして決め手はアークトメタターサルだ。 これはかのティラノサウルスの仲間の特徴でもある
そして尻尾、思いっきり恐竜です。
...俺は恐竜だったようです
ティラノサウルスが主人公ってのはよく見るけども骨というのは無いんじゃない?
と思って作った作品でありまする
しかしさっき気づいたが ほ○ほね○ウルスがあった(^_^;)