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脱出不可能  作者: 風雷寺悠真
第7章月の名同士の衝突・無人島脱出篇
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月の名同士の衝突・無人島脱出篇part30 “無人島脱出„

俺達が乗る高高度ミサイル型人員輸送機が発射台に到着し、

10秒前...9...8...7...6...5...4...3...2...1...とカウントダウンが

始まり、高高度ミサイル型というだけもあり発射と同時に

凄まじい重力が体に掛かる。だが島 鮮科せんせーは絶賛キチガイ

モードで、ノリノリだ。他の皆を見ようとは思ったが、

首を曲げる、顔を回す余裕が無い。おそらく皆もそうだろう。


「いえぇぇぇぇぇぇい !!!!!!どうだいこの輸送機はぁ !!

サイッコーだろう !!もうそろそろ喋れると思うけどぉ ??」


と島 鮮科せんせーが言う。確かに発射の時よりは楽になった。


「なぁ、気になったのだが島 鮮科せんせー ?

この高高度ミサイル型人員輸送機の部品はどうするんだ ?

あと今さらだが着地地点も。どうなんだ ?」


「そんなんはぁ、簡単だよー ?部品は日本が見えてきたら

切り捨てる。海にね。あ、ちなみにあそこの島は太平洋に

位置してたんだよぉう ?着地地点はパラシュート降下だよ。

えーと神代君は分かるだろうけど、弓張月市に大きめの公園が

あるって聞いたんだけど ?多分そこ」


「多分ってなんだよ。まぁいい。弓張月航空記念公園か」


などと言っているとまた強い重力が掛かってくる。

おそらく高高度ミサイル型人員輸送機の最高高度に届き、

降下を始めたのだろう。一気に下がっていっている気が

しなくもない。そして部品の分離が始まる。


「パ、ラシュー、ト降下ま、であと、少し」

と島 鮮科せんせーが重力に耐えつつ言う。

俺は聞き流し、一応理解する。文月は...寝てる!?

斬月はコクコクと頷き、山吹さんはコクッと一回頷く。


そして俺達のいる所が分離され空に投げ出される。

いわゆるスカイダイビングだ。そして俺達の下に見覚えのある様な

街が見え始め、大きな公園が見えてくる。弓張月航空記念公園だ。


「とぉぉぉぉぉちゃぁぁぁぁぁぁくっ !!!!!」

と島 鮮科せんせーが言い、地面に足を着けたと同時に

島 鮮科せんせーは地面に突っ伏す。


俺はパラシュートを操作して、楽々と着地。

文月はかっこよく着地しようとして尻餅をつく。

斬月は俺と同じ様に軽く着地して見せる。

そして最後に足を着けたのは山吹さんで

山吹さんはオドオドしながら弓張月記念公園に着地した。


「帰って来たな。文月、斬月、山吹さん」

と俺は島 鮮科せんせーから背を向けて言う。

皆はコクコクと頷き、目が合う。


「ねぇ。神代君、無視はひどいじゃないか。

さて、君達を送る事は完了した。私は自分のラボに帰るとする。

君達も気をつけたまえ。あと神代君、後日私のラボに来たまえ。

いいね ?」


と冷静な方の島 鮮科せんせーが言う。さっき地面に突っ伏したのは

入れ替わっていたのだろう。あと連絡先は一応交換している。


「あぁ、分かったよ。俺達も帰るよ。水篶や秋葉が心配しているからな」


「そうか。では私は失礼するよ。あとパラシュートはこのままでいい。

長門 嘉月君が片付けてくれるそうだからね。じゃあまた会おう」


そうして島 鮮科せんせーは白衣を揺らし、白い髪を揺らし、

華麗に去った。島 鮮科せんせーは長門 嘉月の連絡先や五十嵐 喰月も

知っている。友好的とまではいかないが関わりがあった方が良いだろう。

俺達、月の名の持ち主の事を俺達以上に知っているしな。


そんな事を俺は考えつつ、文月、斬月、山吹さんの全員で

帰路に着いた。



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