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脱出不可能  作者: 風雷寺悠真
第7章月の名同士の衝突・無人島脱出篇
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月の名同士の衝突・無人島脱出篇part29 “高高度ミサイル型人員輸送機„

そうするとまた、島 鮮科せんせーは立ち上がり、楽々と言う。


「あ、君達が見ているそのミサイルもどきは人員輸送のためのもの

だよ ?それももとは国が開発してたんだが、

完成まで至らなかったものを私が完成させたんだよ。

ま、名付けて、高高度ミサイル型人員輸送機といったところか」


「つまりはこれは元々はガラクタだったというわけか」

「全くその通りだ。神代君」

「で、それならばこの島から出られるんだよな ?」


「それに対しては問題ない。乗る人数は合っている。

そしてこの高高度ミサイル型人員輸送機にはしっかりと目標到達地点を

インプットさせてある。ちなみにこれは元々、戦争中での使用を

考えていたためステルス性能をも持っているから死角はない」


「なら大丈夫だな、ここから脱出出来る。とりあえず一安心なんだが、

最後に1つ聞いておこうと思うのだが、

この高高度ミサイル型人員輸送機が打ち上げられてからどのくらいで

目標到達地点、弓張月市に着くんだ ?」


「打ち上げられてからまず上空での最高点へ上がるまで7分。

そこから加速して一気にかけ降りて目標到達地点まで行くのに

それもまた7分位だと計算出来るね ?つまり15分間くらい

優雅な空の旅もとい、キツイ重力に耐えて貰わないといけないよ ?」


「なるほど」


「じゃあ、早速だけどもう乗ってってくれ」

島 鮮科がそう言い、高高度ミサイル型人員輸送機の中へ入り

俺達をエスコートする。


そして中に入ると真ん中に円柱がありその円柱にイス、それも

ジェット機にあるような酸素マスクなどなどがついたイスが

ズラリと並んでいる。


「奥から神代君、霜凪君、木枯君、山吹さんと座ってくれ。

私はこの扉の前だ。いいね ?」


そう言われ、言われたように座っていく。

そして島 鮮科せんせーがペラペラと指示をしてくる。


「よし。席に座ったらば、そこにある酸素マスクをしてくれ。

それが終わったら、足をそこの器具で固定して腕も軽く固定してくれ」


足や腕を固定する。それほど強力な重力を伴う様だ。


「よし。準備完了だ。発射シークエンスに入る。覚悟を決めておけ !」

と島 鮮科せんせーが声を張り上げる。


いよいよこの島から出られる。水篶や秋葉。そして皐月。

大丈夫だろうか。とても心配だが、この島を出る覚悟、

この高高度ミサイル型人員輸送機に対しての覚悟も出来ている。

その気持ちを俺は最後に口にした。


「島 鮮科せんせー」

「ん、なにかね ?」


「目標到達地点、弓張月市に俺を待っている人達が居ると思えば

覚悟なんて余裕だ。だから問題ない」


それを聞いた島 鮮科せんせーはやはり神代君、君は頼もしいなと呟いた。

そして俺達が乗る、高高度ミサイル型人員輸送機は

発射台に移動が完了する。いよいよだ。



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