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脱出不可能  作者: 風雷寺悠真
第7章月の名同士の衝突・無人島脱出篇
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月の名同士の衝突・無人島脱出篇part22 “一瞬の出来事„

中に入ると近くに居た奴が拳銃を向けてきたため、

斬月に合図をし、峰打ちで気絶させる。


俺達は裏口から入ったため分かりづらいが、

この建物の作りは真ん中が吹き抜けらしく、

そこに警備が集中している。


裏口が階段の後ろにあるということは、

当然2階もある。2階も吹き抜けを囲む様に部屋のドアが

並んでいる。そこにも巡回している奴らは居るようだ。

まず、俺達が探している人物が2階に居る可能性は極めて低い。

何故なら1階の警備に比べ、極端に人数が少ないからだ。

つまり、1階。どうやら真ん中に警備が集中する理由が

分かって来たかもしれない。そこに辿り着くには

まず見える奴を無力化しなくてはならない。面倒なのは2階に居る

奴らだ。なにせマシンガンらしきものを持っているように見える。


「斬月、階段落とせるか ?」

「え、どうしてですか ?」

「いいから」


階段を落とすことで2階の奴らの逃げ道を無くす。

念には念を入れておく。一応。


「斬月、階段を落とすことができたら2階の奴らのきをひいて

陽動も宜しく。いいな」


「まぁ、神代先輩は何かを考えているようですし」


吹き抜けの所を集中して警備している奴は4人。いけるか ?


そして斬月が日本刀を構え、2回勢い良く降り下ろすと

見事に階段が落ちる。その異変に気づいた吹き抜け警備の4人と

2階を警備する奴らが階段側、つまり裏口側に振り向く。


俺はその隙を見逃さず、手に持ったハンドガンを構え

トリガーを4回引き、撃つ。その隙に斬月が片手に日本刀を携えて

飛び出し、2階の奴らの気を引く。俺の撃ったハンドガンの弾丸は

吹き抜け警備の4人の太ももに当たり、痛みでもがいている。

そしてまたハンドガンのトリガーを2回引き、今度は2階の奴らを。


2階の奴らには腹部を撃ち、死にはしないが気絶をしてもらう。

1階のもがいた奴らも俺が2階の奴らを撃っていたときに

斬月が無力化してくれていたみたいで、

建物内のクリアリングは一瞬で完了した。


「よし。斬月、ナイスフォロー」

「いえいえ、神代先輩の考えていたことを理解しただけですよ」

「あぁ、どうやらそうみたいだ」

「で、神代先輩。問題は............」

「あぁ。これだ」


そう言うと俺は床のタイルに指をさした。


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