月の名同士の衝突・無人島脱出篇part20 “心強い仲間„
「で、その分かった事とはなんだ ?」
「は、はい。この廃村の奥にやっぱり館がありまして
その館には大勢占拠している人達が居ました。
門の前に4人。そして庭園には15人くらい。
この様子だと建物の中にも大勢居るかと」
「なるほどな。余程何かがあるみたいだな」
「それはどういう事ですか ?」
「斬月。簡単な事だよ ?中に何かがあるからこそ
月の名同士が協力して部外者、いやその何かを取られる
もしくは見られるのを防ぐために手を組んでいる
と言うわけだ。おそらくボスも居るだろうな」
「なるほど。だからあんなに沢山...」
「よし。そこに行くか。その館だかに」
「なんでですか !?神代先輩 !?」
その時、文月が横槍を入れてくる。
「斬月~。それはだな。あのスーツの奴が言っていた
らしいんだよ。この島のどこかにある人物が居ると。
おそらくそれを睦月がいとも簡単に推理した、と言うわけだ。
.....................でいいんだよな ?令月っちゃん ?」
「う、うん」
なるほど。今のは山吹さんの推理を文月が言っただけだと。
時々ある文月の勘もスゴいが山吹さんも中々だな。心強い。
「ま、斬月。そういう事だ」
「なるほど。ですが神代先輩。.....良いところ持ってかれましたね」
斬月が小声で言ってくる。
「るせぇ。さて、俺に策がある。あの館に入るための作戦を
今から説明するからよく聞けよな。そして指示された事を
覚えてくれ。俺はあの館が凄く怪しいと踏んでいる」
そう言う俺に他の文月、斬月、山吹さんが真剣な眼差し
でこちらを見てくる。やっぱりこのメンバーは心強いな。
このメンバーに水篶、秋葉が居れば俺は何でも出来そうだ。
水篶、秋葉大丈夫か心配だし、アイツらの事だ。
この島で目覚めた日から今日までずっと探しているに違いない。
早く会いたい。仲間に。




