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脱出不可能  作者: 風雷寺悠真
第7章月の名同士の衝突・無人島脱出篇
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月の名同士の衝突・無人島脱出篇part16 “人造超能力者との衝突„

「ハァァアアア !!!」

インファストラスとスヴャストラスがコンバットナイフで

襲い掛かって来る。


「ハハハハッ。いいね。被験者達よ、少し遊んだら

引き上げて来い。私は失礼しようかな」

五十嵐はそう言うとすぐに背を向け立ち去ろうとする。



「ッッッ !!」

俺は偉そうな面構えの五十嵐を逃がさないため、

謎の石、いや月の石を槍状にしてがら空きな背を

痛め付けようとするが


「させませんよ」

スヴャストラスが腰のホルスターにあったハンドガンを抜いて

俺の槍を撃つ。見事に槍は五十嵐の背中からそれる。


「ックソ !!」

五十嵐はそんな俺を笑いつつ、


「その武器......。ハハハッ」

と言い残し、森の中へ消えた。


「貴方の相手は私です。神代 睦月」

スヴャストラスがコンバットナイフを振るうが

俺は頭を下げ、かろうじて避ける。


「そんな古典的な近接武器では私に敵いませんよ ?」

スヴャストラスがハンドガンとコンバットナイフを構え言う。


「あぁ。そうみたいだな」

長門 嘉月はインファストラス相手に応戦出来ている様だ。

だがあいつは素手な筈だが。どうやって........。


「よそ見をする余裕があるのですか ?」

「あぁ、悪いな」


俺は月の石を盾に変える。そしてスヴャストラスから

距離を取る。


「なぁ、スヴャストラスとか言ったよな」

「スヴャストラス・ムーン=スノーですが」

「お前、人造超能力者とか言っていたが本当か ?」


「ええ、本当の事です。私は空間把握及び状況処理の能力に長けた

人造超能力者、月の名の持ち主。インファストラスは体術及び

格闘術に長けた人造超能力者、月の名の持ち主。つまり

サポートのエキスパートがこのスヴャストラス。

格闘戦のエキスパートがインファストラスということです」


そう言いつつもハンドガンを撃ち続けるが俺はかろうじて

盾で身を守る。


「いつまでも防戦一方では私達に勝てませんよ」

「あぁ、その様だが。俺は今、お前達を倒す気は無いよ」

「なぜです ?」

「倒さなくてもお前達が引き上げる状況が出来上がるからだよ」


その時、文月達が森の茂みから出てくる。

斬月は日本刀を遠くで振るう。何も起こらないと

思いきや、斬撃が飛んでくる。斬月はどうやら自分の

才能という能力を使いこなしているようだ。


だが、


「ッッッ !!」

斬撃を受けたスヴャストラスはコンバットナイフで

軽く受け流す。


「確かにこれは引き上げるしか無いようですね。

完全かどうかは分かりませんが能力を使いこなす者が2人も居れば。

インファストラス、引き上げますよ」


「分かりました、お姉さま」


2人はすぐさま森の茂みへと入り、消えた。

1つ気になることがある。スヴャストラスは才能という能力を

使いこなしている者は2人と言っていた。それは誰なのか。


「そちらは大丈夫だったか、睦月くん」

長門 嘉月がこちらへ寄ってくる。


「あぁ、一応」


誰なのかはもう見当がついている。

それはこの長門 嘉月だ。主な能力は分からないが

スヴャストラスとインファストラスの能力は見たところ

発動していなかった。となると誰かが何かをしていたとしか

考えられないし、あの話し方からして使いこなしていたのは

俺でも文月でもない。


「なぁ、この島で脱出不可能やるつもりだったのか ?」

「あぁ。その通りだ。だがこのざまだな」

「これから俺達はどうしたらいい ?」


「今から救援は呼べない。島の全員を救出するには3日はかかる。

早く脱出したいのならば1つだけ情報を提供しよう」


長門 嘉月は俺達に話し始めた。





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