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脱出不可能  作者: 風雷寺悠真
第7章月の名同士の衝突・無人島脱出篇
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月の名同士の衝突・無人島脱出篇part12 “月の名の持ち主と遭遇„

「先輩、誰も居ないですけど」


俺達は焚き火の跡が残った場所にたどり着いたんだが

誰も居ない.......様に見えるな。確かに。


「あぁ。確かに誰も居ないな、斬月」

「はい。誰も見当たらないです」

「ちょっと待ってろ」


俺は謎の石の形を剣に変え、焚き火跡の近くにある木を

問答無用で一刀両断した。


「チッ。見つかっちまったか !?」

と言いつつ木の上から奇襲をかけてくる。やはりか。

この島に居るということは俺達と同じ月の名の持ち主という

事になる。あとは隠れていたことが引っ掛かるな。

俺達を嵌めようとしていたかも知れない。


俺は奇襲を冷静にかわす。そして俺達と同じ月の名の持ち主は

地面に突っ伏す。俺はその隙を逃さず、謎の石で作った剣を首もとに

持っていく。


「ヒィイイイイ !!!!!止めて下さい !!敵対する意思はありません !!」

「それは本当か ?」


斬月も近くへ寄ってきた。


「はい。本当です !!お助けをぉぉ !」


俺は剣を首もとから離す。


「ありがとうございます.............」

奴はそう言いつつ持っていたサバイバルナイフを突き刺そうと

してきたが俺は持っていた剣で防ぐ。


「チッ」

奴は舌打ちをした。

俺は助けてやろうとした、敵対しようとは思わなかったが

このような人を裏切ろうとする奴だったとは。残念だ。

俺は今出来る限りの力を持って倒す、いや止めなくてはな。

俺は斬月に向かって一言言う。


「ここは俺が」

それを聞いた斬月は頷き、後ろへ下がる。


「なぁ、アンタ。騙すのは良くないんじゃないですか」

「騙されるガキが悪い」


うわ、根元から腐ってるな。見たところ大学生くらいか ?


「あぁ、それは確かにそうかもな」

「なら俺の為に死ね」

「それは出来ない。なぁ、アンタこの島に居るということは...」


ここまで言いかけると奴も察した様だ。


「あぁここで死んでもらうお前には名乗らないが

お前らと同じ、名前に月がついてるよ」


見た感じ、たいした才能という能力じゃなさそうだが。


「突っ立って考え事かい ?走馬灯が見えるってかァ ?」

「あぁ。お前をどうするか考えてたところだ」


奴はこちら側に走り込んで来る。俺も正面から走る。


「オラァァァァァ !!!!死んじまうぞォォォ?」

奴はサバイバルナイフを振り回してくる。

俺はかわすため上へ飛ぶ。


「フッ、良いセンスしてるじゃねぇか。だが“高さ„で勝とうとは甘い」

「んな !?」


奴は勢いよく地面を蹴りつけ、飛んだ。

俺から足が見えるということは5メートルくらい

飛んでいるということになるな。これが奴の才能という能力か。


「俺は昔、バスケをしててなァ。ジャンプは得意なわけよォ」

「そうか。ではこんな事をしたらどうなるんだろうな」


俺は今、地面に足がついているが奴は今落下中だ。

俺はもう一度ジャンプし、奴の足を掴み地面に叩きつける。


「ガッハァァァッ !!」

「んじゃ、アンタはここで寝てろ」


大学生くらいの俺達と同じ月の名の持ち主は気絶した。

まぁ3メートルくらいから俺に叩きつけられたからな。

3メートル ?俺がか ?


「先輩、無事で良かったです。ですが今のは...」

斬月が駆け寄ってくる。斬月は俺が奴とやり合っている間

ずっと臨戦態勢だった。


「あぁ、俺にもよく分かってないんだ。奴はジャンプ力が

強化されている月の名の持ち主だった。それで俺もジャンプ力が

強化された。斬月の時もだ。一体なんなのか分からない」


「そうですか...........。ですが先輩が居れば安全そうです。

この島でも。そういえば先輩の探している人、居ませんでしたね」


「あ、そういえばそうだった..........」

もう日が落ちかけている。この焚き火の跡使わせてもらうか。


「斬月。とりあえず今日はここで休むとしようか」

「はい。そうしましょう !!もう日が落ちかけてますし」

「飯は腹が減ってないし大丈夫だよな」

「はい。拠点で結構食べたんで」

「なら今日はそれで」


そうして斬月は睡眠に入った。

だが俺はまだ自分の才能という能力について考えるのと

奇襲を掛けて来た奴の見張りのため睡眠には入らない。

ちなみに奴は近場の木に縛っている。



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