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脱出不可能  作者: 風雷寺悠真
第7章月の名同士の衝突・無人島脱出篇
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月の名同士の衝突・無人島脱出篇part9 “現れた者„

胸騒ぎがする。誰か居るのか ?

いや誰も居ない筈だ。だが嫌な予感がする。

俺は起き上がる。


すると目の前に武装した淡いブルーの髪を持つ少女が2人。


「ターゲットを確認。神代 睦月本人か確認を」


「了解。.........呼吸数、心拍数ともにパターンに確実に一致。

神代 睦月本人と断定、お姉さま」


すると少女のうちの1人が武装していた拳銃を向けてくる。


「おい、なんなんだよ。お前らは!?

見たところこの島に連れて来られた奴には見えないが」


「他言無用。貴方を処分する命令が下っている」

「お姉さま。無駄に話をする必要はないです」


「それは分かっている。だが一度だけ試してみたい。

私達を一度見ただけでこの島に連れて来られた奴ではないと

見抜く程だ。このターゲットは面白い」


「お姉さま。それは面白そうですが命令違反です」

「いいだろう ?一度だけならば」

「仕方ないですねぇ、お姉さま。一度だけ、ですよ ?」


「なんなんだよ。勝手に試すとか」

ちっ。斬月はまだ寝てる。ここは俺だけで切り抜けるしかないな。


やはり嫌な予感がする。俺は斬月の横にある日本刀をすぐさま手に取る。


その嫌な予感は見事に命中。問答無用で拳銃のトリガーを彼女らのうち

1人が引いた。もう1人は楽しそうに見ている。


「クッッッ !!」

俺は自然に日本刀を持つ手を拳銃に向けて動かす。


「んな !!?」

「んふふ、お姉さま。やはりただ者ではないですよ」


「銃弾を切ったのですね。やはり貴方は危険です」


俺が、銃弾を切った ?んなバカな。剣道部であの時水だけを切った

斬月ならまだしもいまだに才能という能力が分からない俺がか ?

驚きのあまり、日本刀から手が離れる。


「先輩 !!」

やっと気配に気づいたのか、斬月も飛び起き俺の手放した

日本刀を手に取り構える。


「先輩、これはいったい !?この人達は !?」


その時だった。彼女ら2人は身を翻したのだ。


「お姉さま、時間切れです」

「分かっている。命拾いしたな。ターゲット」


「待てよ、お前らはなんなんだ ?」

なんなんだ、奇妙で仕方がない。この2人組は。


「お姉さま」

「あぁ。神代 睦月、その切った弾丸の分だけ教えよう」

そう言うと2人が息を吸い、気味が悪い位同じ調子、トーンで答えた。


『私達は政府直属超能力者特別研究開発機構人造能力者研究開発局、

被験体、人造超能力者いや、人によって造られた月の名の持ち主』


そこまで息を合わせ言うと今度はバラバラに言った。


「被験体ナンバー002、インファストラス・ムーン=スノー」

「被験体ナンバー001、スヴャストラス・ムーン=スノー」


と冷たい声音で続ける。まるで1人が2人になったようだ。

双子.......双子にしては何かが.......違う。


「これでその弾丸の分だけ話した。次会うときは.....」

「殺す、ですねお姉さま」

「あぁ」


そう言い彼女ら、人工的に造られた月の名の持ち主の

インファストラス・ムーン=スノーと

スヴャストラス・ムーン=スノーは俺達の前から姿を消した。


スヴャストラス・ムーン=スノー、おそらく姉の方からは冷たく

恐ろしいオーラ、殺気を感じた。

インファストラス・ムーン=スノーも侮れないな。


「なんだったんですか、神代 先輩」

「一言で言うならば、なんらかの理由で俺を狙う奴ら、かな」

「そうですか !?ですが大丈夫です。僕が守ります」

「おぉ、それは頼もしいな。だが、そんな余裕があれば自分の命を守れ」

「ですが.........」

「俺は大丈夫だ」


「そうですか」


いきなり現れた来訪者、いや暗殺者は俺を試したのか。

それより早く、文月達と合流しなくてはな。




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