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脱出不可能  作者: 風雷寺悠真
第7章月の名同士の衝突・無人島脱出篇
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月の名同士の衝突・無人島脱出篇part5 “大切なのは逆転の発想„

俺は池の奥深く、底に光っていたところに近づくと

そこには水色の宝玉のような綺麗に光る石が壁に埋まっていた。


これは...。素手じゃ取れそうにないな。

う、息が......。一度上がるか。


「プハァ..........。斬月、光っていたところには

何か宝玉の様な物があったんだが、なにか分からないか ?」


「えーと。分からない.......。いえ、そういえばあの石板の

ところには続きがあって下の方に窪みがあったような」


「よし。それだけ可能性があるなら十分だ。

斬月、ちょっとお前から貰った白い石取ってくれ」


「いいですけど.......。どうするんです ?」

「こうするんだよ」


俺はまず斬月が触っても硬いが自分が触ると形を変えられる

謎の白い石を半分にしてイメージを作り、形を作る。


「ほら出来たぞ」


「なるほど。先が鋭くイメージして作った大きなスコップですか。

それを上手く突き刺せば.........」


「あぁ。その通りさ。それで取れるって寸法だ。

んじゃ、もう一度行ってくる」


俺はもう一度池に潜る。謎の白い石を持っているだけあって

重さですぐに体は沈み、宝玉の様な物の前に来る。


うっし。いくぞっ.......。


俺は水中で出来る限りの力を込め、大きなスコップを差し込む。

そして少し浮上し、大きなスコップの取っ手を掴み

宝玉の様な物を硬く固まった土ごと取り出した。


もう息が続かない.........。


俺は勢い良く地上を目指し浮上した。


「グッハァァァァァ...。ハァ、ハァ」

「大丈夫ですか ?神代先輩 !?」

「あ、あぁなんとかな」

「なら良かった.........」

「んでこれが例の宝玉の様な......。あれ ?これただのガラス片だぞ ?」

「なるほど。神代先輩。これはダミーですよ」

「斬月、何か分かったのか ?」

「神代先輩なら言わなくても分かりますよ」

「あぁ.....。そういうことか」

「はい」


「石板の窪みに何かをはめることしか考えていなかったけども、

逆転の発想であの窪みははめるんじゃなくて、埋めるのでもなくて

掘り出せと言うことか。この池のどこかを」


「その通りです。神代先輩。ですがこれは無謀です」

「いや、いける」


俺は行動を開始した。


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