月の名を抹消する者篇part7 “月の名を抹消する者、五十嵐 喰月„
「もう一度聞く、お前は誰だ !!」
俺に話しかけて来た奴は俺に詰め寄る。
「まぁまぁ、落ち着きなさんなって。神代 睦月君」
「なぜ俺の名前を知っている !!」
「あぁ、そうだったね。自己紹介がまだだったね」
奴は服装を整え、こちらを睨み付け話し始める。
「私は五十嵐 喰月。ここのビル、
政府直属超能力者特別研究開発機構人造能力者研究開発局の
元メンバーで、君と同じ月の名の持ち主だよ ?
神代 睦月君。お父さんは元気かい ?」
「なんだよそれ。長ったらしいやつ。
あと俺の父さんを知っているのか ?」
「あぁ。君のお父さん、神代 海月とは良き友であり
良きライバル、いや良き敵同士だったな。
あとはこのビルの組織、人造能力者研究開発局に
関わらない方がいい。お前、理性を失うぞ ?
そこにいる朝月という子みたいにね」
「お前、この子に何をした ?」
「いやいや私は何もしていないよ?その子をその様にしたのは
人造能力者研究開発局だ。彼女は才能という能力を盗られ、
飼われた結果の成れの果てだ。まぁ今の君には分からないだろうな」
「どういうことだ ?」
「おっと口が滑ったね。これ以上は言えないが
私は月の名の持ち主を恨み、その名を持つ自分でさえ憎んでいる。
なぜ月の名に生まれたのかをな。だから人造能力者研究開発局に
入った。この才能という能力を研究するためにな。
いずれ君も狙われる事だろう。裏では君の才能は
色々な人達に知られているからな。せいぜい今は長門 嘉月君の
脱出ゲームにでも励んでいるがいいさ」
「お前....................。一体何者なんだ」
「私は政府直属超能力者特別研究開発機構人造能力者研究開発局
元メンバーにして“旧世代„月の名の持ち主で裏で暗躍する、
“五十嵐 喰月„だ。いずれまた会うだろう。いや、
会う事はもう無いかもしれないな。まぁいい。私は失礼する」
「オイッッッ!!」
奴、五十嵐 喰月はおかしくなった朝月を連れて
ビルの中へと消えた。俺は追おうとしたがそのビルの入口
を改めて見るとガードマンやセキュリティが厳しい事が
分かったため追うのは断念した。
確かに政府直属と言っていたからな。
まさか、この月の名の持ち主が行方不明になる事件は
この人造能力者研究開発局というやつが関わっているのでは
ないのだろうか。あとは旧世代月の名の持ち主とも
言っていたし、俺の父さんも知っていた。
クソッ。分からない事が多すぎる。
月の名の持ち主が才能という能力の持ち主だって ?
もう考えたところで分からない。これは父さんに
聞いてみるしかないな。
俺は人造能力者研究開発局の小綺麗なビルを
後にして、家へと翻した。
神代 海月
五十嵐 喰月です。




