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脱出不可能  作者: 風雷寺悠真
第6章月の名を抹消する者篇
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月の名を抹消する者篇part4 “サラダうどんを食す俺„

「提案、てなんだ ?」


「今日、家に泊まっていきなよ。

ほ、ほらもうこんなに外が暗いしさ。それに

まだ慰められ足りないし.........ね ?」


「でも、家には皐月が...........」

「分かった」


おぉ、さすが秋葉。物分かりが早い。


「皐月ちゃんに電話するね」


おぉ、っておい。

秋葉は電話をかけて、話している。

そして直ぐに電話を切り、こちらを向く。


「皐月ちゃんにお兄さん借りていい ?って聞いたら

皐月ちゃん、バカアニキならいつでも貸しますよってさ。

.....................錦織 水篶っていう子に負けるものですか」


最後に何かぼさっと秋葉が呟いた気がするのだが。

まぁ、いいか。


「分かった。皐月の奴には後で説教くらわすが、

秋葉がそこまで言うのなら仕方がないな」


「やった。でも仕方がないってどういうこと ?」

「いや、それはだな.........」


「まぁ、いいわ。それよりご飯食べよ ?睦月くん

食べてないんでしょ ?」


「あぁ」

そういえば何も食って無かったな。


「じゃあちょっと作ってくるね。睦月くんの好きなサラダうどん」

「おぉ、分かってらっしゃる」


それを聞いた秋葉は笑い、キッチンの方へ小走りしていった。


そして秋葉が鼻歌を歌いつつ料理が終わるまで数10分。

秋葉が自慢気な表情でサラダうどんを2つ運んできた。


「おぉ、旨そうだな」

「えっへへへ~。実は前に手打ちした麺を残しておいたんだ~」

「お、それは楽しみだ」


「あ、とは掛かってるドレッシングだね。これはゴマだれに

マヨネーズ、めんつゆ、梅干し、その他で作ったさっぱりな

特製ドレッシングだよ。召し上がれっ」


先程とは違い、秋葉は上機嫌だ。

まぁ泣いている秋葉を見るよりはいいか。


「どれどれ。頂きます」


俺はサラダうどんに手をつけ始めた。

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