表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
脱出不可能  作者: 風雷寺悠真
第6章月の名を抹消する者篇
59/250

月の名を抹消する者篇part2 “1つの引っ掛かる事„

「私、モデルのスカウトされたってメールした事

あったでしょ ?睦月くんに」


秋葉が落ち着き、話し出してくれた。


「あぁ、そういえばそんな事あったな」

「そこからクラスの子に嫌な事されたりしたんだ...」

「今までずっとか ?」

「う、うん」


「どんな事をされたかはとりあえず置いておいて、

その原因はモデルのスカウトでいいのか ?」


「えーとっ、それもあるんだけど」

「他に何かがあるのか ?」


「スカウトされた時ぐらいに私が仲良くしてた、

朝月ちゃんって言う子が居なくなっちゃってて」


朝月...。月の名が入っているということは、まさかな。


「居なくなったってどういうことだ ?」


「行方不明なんだよ。今も。家出したって言われてたけど

居なくって。警察に捜索願い出して探してもらっても

見つからなかったんだ。そこからクラスの子がいや、

学校の子が着々と姿を消していって...。大事件と

ニュースで出てたの見なかった ?」


「見てないなぁ。俺は」

「そ、そう」

「それで ?」


「うん。それでね、1番最初に居なくなった朝月ちゃんって

言う子と仲良くしてたからか行方不明者が増えているのって

まさか.............。みたいな感じでクラスの子が言ってきたのが

始まり、かな.............」


「そうか。なぁ、1つ聞いていいか ?」

「なに ?」

「単純な話、居なくなった奴らに特徴は無いか ?」

「えーと.........。これといって無いんだけど、

あえて言うなら名前に月っていう漢字が入っている事かな ?」


なるほど。やっぱり月の名の持ち主が関わっている、

という事らしいな。


「分かった。じゃあ、秋葉。まずお前は

学校で嫌がらせに遭っているんだよな ?」


「うん」

「じゃあ、秋葉。ウチの学校に来い」

「え ?」


「お前の母さんも父さんも放任だろ。

気にしないだろうし、文月もいるしな。

手続きは俺が頼んでおくから。な ?」


「....................いいの ?」


「あぁ。これで嫌がらせは無くなるだろうし

嫌がらせをする幼い奴らと関わらず、

新しい良い友達を作れば良いしな」


「...........あ、ありがとう」

「当然だろ。古い仲なんだし。幼なじみみたいなもんだろ」

「.............。うん」

「じゃあ、この件はおしまいな」

「うん」


秋葉は解放される安心感に浸っているのか、

頬を赤く染め俺の方を見ている。


「1つ聞いていいか。ちょっとこの件に関係する事で

ちょっと関係しない事なんだけど」


話は俺から切り出した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ