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脱出不可能  作者: 風雷寺悠真
第6章月の名を抹消する者篇
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月の名を抹消する者篇part1 “昔みたいに„

俺は秋葉と別れて家に帰った後に布団に転がり

前に秋葉から来たメールを改めて見る。


改めて文面を見てみると普通だった文章が

今日の秋葉の表情から見て普通ではない事に

気がついた。秋葉は何かを抱えている。


俺は秋葉に


「お前、俺に何か隠しているだろ?」

と短くメールを送った。


返信はすぐに来た。


「なにも隠してないってば。睦月くんなんか大丈夫?」


俺もメールを返す。


「大丈夫じゃないのは秋葉だろ。さっきから暗い顔

浮かべてたし。何か隠してるだろ?」


「本当に何もないって.........」


秋葉は意地でも隠し通すつもりらしい。

俺は行動を起こす為


「今、お前の家、向かう」


と短くメールを送信し、そこにあった

上着をはおり直ぐに家を出て駅に向かった。


秋葉の家に向かう途中、電車内でメールの

着信音は鳴ったが俺は気にしなかった。


そして秋葉の家に着く。

俺は時代遅れのガラケーを叩き


「今、お前の家の前」


と送るが開ける気配がない。


俺はインターホンを鳴らし開けて貰おうとするが

それでも開けようとする気配がない。


そこで俺はもう一度インターホンを鳴らし


「なぁ秋葉。俺、お前のことを心配してるんだぞ?

何かあるんだろ?俺に隠してる事が..........。

お前が開けるまで俺はここに居るからな。

秋葉、お前だって辛いだろ?俺が昔みたいに

いつものように救ってやるからな?

お前だけで抱え込む事じゃない」


そう言うとドアが開く音がした。


俺はドアノブ手をかけ開けるとそこには

グシャグシャの顔の秋葉居た。


「やっぱりな.......。秋葉、綺麗な顔が台無しだぞ?」

「...............う.........うん.....んぅ。........」


秋葉は奥へと入っていったので

俺もドアを閉め秋葉についていく。


秋葉も俺と同じで両親が共働きだ。

だから相談できる相手が居なかったため

1人で何かを抱えていたのだろう。


「なぁ、秋葉。お前が抱えている事、

俺が全て受け止めるからさ、言ってみろよ」


秋葉は顔を沈め泣きじゃくれている。


「そんなに辛いことがあっただろ?言ってみ?」

「......................。う、うん」


俺は秋葉が落ち着くのを待った。





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