親友との再会篇part9 “幼なじみトーク„
駅前の洒落たカフェに俺と秋葉は入った。
このカフェは駅前だけあって値段も安く、
心地いい空間になっている。
だが夕方というのもあり店の中はガラガラだった。
俺達は店員に案内された席に座ると2人して
メニューを手に取り何にしようか悩み始める。
この行動を見た秋葉が笑いながら
「確か前もここに来たとき2人してメニューを
開いてたよね。もぅなにも変わってないなぁ.........。」
「そうだったけか。まぁ、昔はいつも3人だったよな」
「うん。そうだったね............。文月も居たね、懐かしい」
「あぁ。そうだな」
「店員呼ぶけど秋葉、決まったか ?」
「うん。私はブラックコーヒー」
「んじゃあ、俺もブラックコーヒーで。良いな ?」
店員を呼び、ブラックコーヒー2つと言い注文を終える。
そういえば秋葉は女子なのに甘いもの駄目だったけか。
「ねぇ、睦月くん ?」
「ん ?」
「睦月くんさ部活、文月とやってるんだって ?」
「あぁ、推理小説部っていう名ばかりの部活だよ」
「名ばかりってどういうこと ?」
「実際は俺も文月もハマってる脱出ゲームやるだけ。
俺と文月以外に2人居て、4人でやってる。楽しいぞ」
「いいなぁ、楽しそうで.......。
何で女子校なんて入ったんだろ私。はぁ............」
「でも散々だぞ ?俺が水篶と元々居た弓張月学園は
殺人事件に巻き込まれるわ、転校した矢先で文化祭に
テロリストが来るわで大変だぞ ?次は何が起こるやら........」
「それは大変だねぇ....................。そ・れ・よ・り
今名前が出た、水篶というのは誰 ?まさか.............」
「誤解だ !誤解。同じ部員で弓張月の時に
仲良くなっただけだって」
「本当かなぁ ?睦月人付き合い得意じゃないじゃん」
「それは...........そうだが。そういうのじゃないんだ」
「ならいいんだけどね ?」
「誤解が解けた様で何よりです」
そんな幼なじみトークを繰り広げていると
やっとコーヒーが来た。
「お待たせしました。当店自慢の
スペシャルブレンドコーヒーです。お熱いので
お気をつけ下さいませ。それではごゆっくり」
俺と秋葉は熱さを気にせずコーヒーを口をつけた。




