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脱出不可能  作者: 風雷寺悠真
第5章親友との再会篇
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親友との再会篇part7 “とんだ無駄足„

この脱出ゲームは最初から屋上というゴールを

設定することで人間は自然に上を目指す習性を

使った脱出ゲームだ。おそらくだが。


単純に俺は見事に引っ掛かったというわけだな。


となるとゴールは4階のダクト口だけだ。

はなからゴールはあったわけで。


簡単で難しい脱出ゲームということだ。


「さて、ここから出ないとそろそろヤバいな」

もう毒ガスは腰に来ている。


「スゥウ_________________」

俺は深く息を吸い込み、この5階から4階へと

階段をかけ降り毒ガスの中を進んだ。

俺でもせいぜい息が続くのは1分半だ。

急がないと..........死ぬ。




4階に着く。...........ダクト、ダクトっと。

俺はダクトのカバーを毒ガスの中息を止め、外す。

いや、外せない..........だと。

く、なら無理やりブチ壊すだけだ。

俺はその場から飛び、構えをとる。


「ッッッッッッッッッ !!!!!!!!!!!!」

俺はダクト目掛けて回し蹴りを空中で

繰り出した。


俺の考えの通りダクトには大穴が空いた。


「クハッ................息がヤバいな」


俺は空いた大穴からダクトのカバーを力任せに

引っ張り、取り外した。


そして俺はダクトに侵入しホフク前進をして

4階から3階、3階から2階と下がり、

1階へとたどり着き脱出することは出来た。

ギリギリだった。下手したら死んでいた。


ダクト出口には紙が1つ落ちていて

内容はクリアおめでとうよくぞ生き残ったという

1文だけで名前は書いていなかった。


「とんだ無駄足だった。俺を呼んだ奴も不明で

命がもつかヒヤヒヤしたし。ホント、無駄足だった」


俺はこの毒ガスで満杯になったビルをあとにし、

家へと向かった。無駄足だった。






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