親友との再会篇part6 “天井の無い5階そして1つの見落とし„
さて、5階。なのか ?
________________天井が高い。
それも“1階分の高さ„があるように、だ。
というか、上の6階と思われる部分の壁に
ドアがある時点で決まりだな。そう。
“5階での天井、6階での床が抜けている„のだ。
どうやって脱出しろっていうんだ。
どうやらこの脱出ゲームはここからが本番らしいな。
「あーーーーー。ったく」
俺は床に座りこんだ。
「俺が今座りこんでいるこの5階にはドアがある。
だが、あれはどう見てもダミーだ。開きそうに無いな。
と、なると.............」
6階部分にあるドアか。
どうやらあそこが出口のように思えるな。
下から毒ガスがわいて出てきているんだから
上に、屋上に向かうのがゴールだろうな。
「さてどうしたものか」
脱出のしようがない。
5階には何もない。
6階には壁掛け時計にハンガーをかける突起、
ポスターなどと生活感があるものばかりだが、
脱出するのに使える物は1つも見当たらない。
つまり、もう始めから脱出させる気は無い。
ということか ?
もう毒ガスは足首まで来ている。
「もう、落ち着いてられる暇は無いな。
______________________クソッ。どうすれば................」
ん ?待てよ ?毒ガスが上に向かうから自分も上に向かう
というのは間違っているんじゃないのか ?
「あぁ、そういうことか。
俺は1つ、見落としていたな。バカだな、俺は」
何かを思い付いた俺は行動を開始した。




