親友との再会篇part4 “定番過ぎる脱出ゲーム„
さて、1階と2階を楽々と攻略した俺は
3階に辿り着く。上に上がる時に走って上ったため
毒ガスはまだ来ていない。
なるべく急いだ方がいいだろう。にしても。
「この脱出ゲームを作った奴は何を
考えているんだ ?からかっているのか ?」
3階の内装はなにもない。
いいや、元々あった様だが今は無いといったところか。
床に傷がついているし、ゴミ箱も放置されている。
「ゴミ箱か...............。定番だな。ったく」
俺は放置されたゴミ箱を覗き、
ある1つの紙を手に取って広げる。
クシャクシャになった紙には
「wgLLE」と書かれている。
「これは似たやつがどこかであったよな」
俺は思い出す。
「弓張月学園の時の.......。だな」
そう。瀬々良木が残したメッセージ、
「LOSE」と「wgLLE」は同じだ。
つまり、2つともひっくり返せばいいのだ。
すると、「wgLLE」は「3776m」となる。
3776mと言われて思い付くものはもう決まっているだろう。
「富士山か。定番というか普通というか」
この階のドアの鍵も2階と同じで電子ロックだ。
だがここの電子ロックは3桁数字となっている。
「3776では駄目か。なら」
俺はもう頭の中にある数字を入れる。
すると、普通にドアが開く。
「2・2・3で富士山だったか。語呂合わせだな。
簡単過ぎてヘドが出る。ったくふざけやがって。
来なきゃ良かったかもな」
そう言い残し、俺は3階まで攻略した。
残り3階。毒ガスはまだ3階まで来ていない。
決して手を抜いてません。
そろそろ面白くなりますよー。




