親友との再会篇part1 “不可能を可能に„
文化祭も終わり、俺はいつも通りの平穏な
日々を過ごしていた、が。
俺の家に奇妙な手紙が届いていた。
手紙を俺に書いた奴は分からない。
文章はこうだ。
「脱出ゲームのお誘い
神代 睦月様、脱出ゲームのお誘いです。
明日の午後1時に弓張月駅からスクランブル交差点
を右に行った、通りのビル群の1番小さいビルにてお待ちしています」
余計なことは書かれていないシンプルな文章だった。
俺は行くか行かないか迷ったが
俺の好きな脱出ゲームと聞いては行くしかないだろうと
行くことを決めた。必要な持ち物などは言われていないので
なにもいらないだろう。
当日。俺は弓張月駅を降りて、
スクランブル交差点を右に曲がり
ビル群に着く。
「え~と、1番小さなビルっと」
俺はビルを見比べて例のビルを見つける。
「あれか」
そのビルはとても綺麗な、
出来たばかりの様な作りだった。
早速俺は足を踏み入れる。
入った途端に後ろのドアのシャッターが降りる。
「早速か」
1階の部屋を見渡す。
一言で言うなら、“普通の部屋„だ。
「これはなめてんのか ?ったく。一応俺、脱出不可能を
クリアした人間だぞ ?」
部屋は、引き出しのついた開けっ放しの机に
お洒落な絨毯、お洒落な棚..........などとモデルルームの
様な内装だ。まぁ、普通じゃない事が1つあるけどな。
それはこの部屋、この階の四隅の角には
パイプが設置されているのだ。
どうやらただの脱出ゲームではないらしいな。
俺は自分の立っている所から足を踏み入れると
何かの起動音がする。
「なるほどな。ハハハハハ、やっぱりか。
どうやら、“普通の脱出ゲーム„ではないと言うことか。面白い」
そう。俺が足をもう一歩踏み入れた瞬間に
四隅の角に設置されたパイプから紫色の気体、
“毒ガスのようななにか„が出始めたのだ。
「つまり、この脱出ゲームの出口は屋上。
1つ1つの階に鍵が掛かっているため1つ1つの
階を攻略しなければいけない、と。
もしもどこかの階でつまずいたら、即サヨウナラと。
まさに脱出不可能と言ったところか。
だが俺は、不可能を可能にしてみせる。
1%でも可能性が有る限り、な」
俺は、このビルで脱出を開始した。
新章入りました。
章の名前が思い浮かばなかったので
しぶしぶこれにしました。思いついたら変えます。




