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脱出不可能  作者: 風雷寺悠真
外伝『神代 睦月』
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神代 睦月の過去篇part3 “反撃不能、闇へと落ちた意識„

俺は寂れた廃工場に着いた。

なかに入るとそこは物々しく静かで

壊れた部品などが転がっていて不気味な雰囲気だ。


「秋葉ッッッ__________________。居るかッッッ」


その返事は返ってこない。

代わりに静寂が返ってくる。


「クソッッッ」

俺は地面に拳を叩きつける。

秋葉はどこへ行ったのか。

そのヒントはどこにもなく、ただハンカチがあるだけだ。

このハンカチただ一枚で秋葉の居場所は分からない。

そんな事を考えていると、なにやら気配を感じる。


「けっこう高めの背格好に黒髪の顔の整った青年ッと。

間違えねェな。アイツだ」


後ろを振り向くとゴツい男達、おそらくヤクザかチンピラか?

何10人居るんだ.............。20人くらいか............。

俺の事を知っているという事は..............。マズイな。

こんな人数を1人相手出来る訳が無い。

しかし、何故俺が狙われているんだ。何故だ。

とりあえず身を翻さないとヤバい。


「オイ、あんちゃん。逃げるんじゃねぇよ ?」


なっ !?もう後ろに回られている。


「サササ、ここから出す訳には行かないからチャチャッと殺ろうぜ」

「オイオイ、早まるな。半殺しって言われただろ依頼人に」


嘘だろ。誰だ。依頼人。ヤバい、ヤバい................。

落ち着け。こういう時こそ冷静に...............。


「グゥァッッッッッッッ、、、ハァァァァァァ」


「よそ見してんじゃねぇよ。ガキが」


腹、いや肋骨か ?血がァァァァ !?!?本当に俺はここでくたばるのか !?

クソッ、クソッッッッッッ !!!!秋葉も助けられずに。クソッッッッ !!


「グ.........。.....ハァァ...................................................

.............アガァッ、ァァァァ。.....................................ゅるざなぃ」


「ア ?ガキんちょ、何か言ったか ?チョーシこいてんじゃぁ、ねぇよ」


「ウワァァァァァァァァァァァァァァ !?!?!?!?!?!?!?」

肩が、右肩が、クソッ。右肩がやられた。


「許さなぃ................。オマエェらに依頼したヤッはダれだ ?」


「言う訳ねぇよ」

ヤツらはまた金属バットを降り下ろす。


「グハァァァァァァァァァァ !?!?!?」

__________左足。


「ガッハ..................」

大量に血を吐き出す。

そして金属バットを受けた箇所は赤に染まる。


「これで、おーわりッッッと」


「クッ、ハァァ.................」

後頭部をやられた。




俺の意識は闇へと落ちた。

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