神代 睦月の過去篇part2 “高台からの推理„
秋葉が居なくなって次の日。
学校には来なかった。クラスの奴等に文月と聞き込んだが
目撃証言も出なかった。放課後も手当たり次第探したが
やはり見当たらない。秋葉の家庭は俺と同じ共働きの親で
一人暮らしをしているため、親はあまり気にしない。
だが俺は違う。大切な、友達が居なくなったんだ。
それも俺と文月、そして秋葉のいつもの仲間が。
文月も探している様だが..........。
見つかってない様だし、
警察に捜索願いを出そうと文月が提案してきたため、
今日探しても無駄だったら警察に頼る事にした。
俺は推理、予想しやすいように秋葉の住んでいる辺りで
1番高い建物、駅ビルの頂上をまず目指した。
駅ビルに着く。
そして秋葉が居なくなった公園を上から見下ろし考える。
秋葉はなんで居なくなったのか。予想はついている。
おそらく、誰かが誘拐したのだろう。
何故なら秋葉は手がかりを残していたからだ。
その手がかりは、秋葉がいつも使っていたハンカチだ。
このハンカチはトイレの近くの草むらに落ちていた。
鬼ごっこをしていた最中、トイレに立ち寄り
手を拭いて、出てくる時に誘拐されたと断言しても
良いだろう。
そして誘拐犯はおそらく愉快犯、変態趣味のおっさん、ヤンキーの
どれかだろう。何故なら秋葉は俺の学年の男子から
支持を得ているからだ。どんな支持かというのは言わなくても
分かるだろう。
秋葉が居なくなった公園から考えて1番誘拐、監禁しやすい
ところは....................................。
最近潰れた町工場の廃工場が妥当だろう。
俺は自分の単純な推理で廃工場に向かった。
この迂闊な行動が自分に悪夢をもたらすとも知らずに..............。




