神代 睦月の過去篇part1 “後の元凶„
これは俺の昔、中学生の頃の話だ。
俺は中学生時代、文月と秋葉の3人でよくつるんでいた。
そして俺達3人は学校帰りにいつも通り、
秋葉の家の前にある公園でくっちゃべって遊んでいた。
だが、この日はいつも通りではない事が起こったのだ。
喋ることが無くなり、文月が口を開く。
「なぁ、もう暇だろ ?なんかしようぜ ?」
「なんかって何よ ?」
秋葉が文月に言う。
「うー。そうだなぁ.......................。
じゃあ、鬼ごっこていうのはどうよ ?」
「おいおい......。俺達あとひと月したら中3だぞ ?」
「いいじゃねぇか。もう少しで中3だからやるんだよ」
「わ、私は..............。賛成かな ?」
「オイオイ、秋葉まで........。ったく。しゃあねぇな」
「んじゃ、睦月鬼な ?」
文月と秋葉が走り始める。
「オイ !?勝手に決めるのはちょっとどうかと思うんだが !」
「睦月くん、お願いっ」
「ほら、秋葉も言ってんだから。良いだろ ?」
「本当にお前ら2人は意見が合うし、幼いな」
それに対し、2人が反論する。
「睦月くんが大人すぎるだけだよ」
「そうだ、その通りだ。もっと幼くなれよ睦月 ?」
「幼くなれって、お前ら.....。
ホント、仕方ない奴らだな。全く。10秒数えたら行くからな」
そう言い、鬼ごっこは開始した。
10秒数えて、周りを見渡すと2人が隠れているのか姿が見当たらない。
俺は少し遊具の方に向け、歩き始めると文月が出てくる。
「睦月 !!こっちこっち !!」
俺は言われた通りに幼く、
大人げなく自分の全力で文月めがけて走った。
「はい。文月確保」
「オイオイ......。確かに幼くとは言ったけど、
流石にこれはヒドいぞ。睦月」
「お前らが言ったことを実践しただけだ。
それより秋葉が見当たらないんだけど。分からないか ?」
「そういえばそうだな。ちょっと探してみるか」
「あぁ。そうするか」
俺と文月の2人は1度鬼ごっこを中断し、
居なくなった秋葉を探す。
だが、秋葉は見つかる事は無かった。
俺達は秋葉が帰ってしまったのだと思い、
それぞれの帰路についた。
いったい秋葉はどこへ居なくなったのか。
本当に家に帰ったのか。
俺はこの日、ずっと頭の中でこの事を悩んでいた。




