赤雪高文化祭篇part10 “いつも通りじゃない1つのメール„
警察の人達が駆けつけ事態を納め、
俺が家に帰って来れたのは深夜だった。
何せ、事情聴取の警察のおっさんが、
「またお前か。全く無茶しやがって。なんなら神代君だっけ ?
将来警察に来ないか ?好条件で優遇してやるぞ。事件2つも解決した学生
だからな。その辺の奴らよりマシだからな。どうだ ?」
と言ってきたが
「いいや。大丈夫ですよ。ただの偶然ですから」
と断ってからおっさんと話が弾み、取り調べでも何でもないのに
夜遅いからと言ってカツ丼を頂き、やっと家に帰れたのだ。
家に帰ると疲れのせいですぐに自分のベットに横たわり、
気がついたらもう、寝てしまっていた。
次の日。いつもの通常授業でいつもの1日を過ごした。
昨日の事が無かったかの様な普通だった。
だがいつも通りではない事があった。
それは携帯に届いたある1つのメールだった。
「お元気ですか ?私は元気...................かな。分かんないや。
睦月君は元気ですか。睦月君、また事件解決したって聞いたよ。文月から。
弓張月学園の事件も今回の文化祭の事件も解決したってね。
カッコいいなぁ。睦月君は.............いつも。
いきなりだけど睦月君、覚えてる ?“あの時„私を助けてくれた事。
睦月君はあの時、私にいつでも守ってやるって言ってくれたの
嬉しかったんだよ ?でも今となると少し恥ずかしいね。
今の睦月君はきっとあの時よりカッコよくなってるんだろうなぁ。」
とあった。そして1番下に、凄い下に
「...................................................................会いたいなぁ」
と書かれていた。このメールの送り主は中学生時代、
文月とともに仲良くしていた紅 秋葉からだ。
会いたいなぁとある。最近、会ってないからな。
秋葉か.........................。
「グッッッッッッッッッ。ァァァァァァァアアア !!!!!」
まただ。俺が昔の事を思い出そうとするとこの様だ。
なぜなんだ。俺は痛む頭を抱え、思い出す事にした。




