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脱出不可能  作者: 風雷寺悠真
第4章赤雪高文化祭篇
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赤雪高文化的篇part9 “文月の救出„

俺が向かったのは視聴覚室だ。

この赤雪高校は放送室を兼ねていて他の高校とは比べ物に

ならない設備を持っている高校のため、文月の親父にビデオ電話で

脅すのは容易いだろう。又、奴らが俺ら赤雪高生を体育館に集めるために

放送を使っているから間違いないだろう。

そして俺は見張りの居ない廊下をひた走り、視聴覚室に着く。

ドアの前に来ると声が聞こえる。俺は耳をすます。


「よし。霜凪 道義に繋げ !!今すぐにだ !!」

「分かりました !」


「無駄だぞ。親父はお前らみたいな連中の電話には出ない。

あとお前らは数秒後に制圧される。無駄な事はよした方が良い」


文月は無事の様だ。あとは.........どうやら俺がここに居るのを

分かっているような口ぶりだな。


「何を言う。ここが制圧される訳が無かろう。警察の対策は出来ている。

それともあれか ?ここの学生に軍人でもいるのか ?ハハハハハハ.........。

そんな高望みはよすんだな。お前は政府の官僚、権力者の息子だろう ?」


「高望み ?いいや違うな。本当の事を言っているだけだ」


「ハハハハハハ。何度でも言うが、誰も来ない。諦めろ」


「俺は諦めない。ただそれだけだ.........。

...........背中、いいや。腰の真ん中より右。そして左肩の関節」


俺はこれを聞いて視聴覚室のドアを蹴り、開ける。

中の奴らはリーダーの男を含め3人だ。おそらく全員、元軍人だ。


「オウゥゥゥラッッッ !!!」

俺はリーダーの男の腰の真ん中より右に蹴りを入れる。


「ウッッッ !!!」

奴も十分なおっさんだ。ぎっくり腰を引き起こしたようだ。

だが元軍人だけあって暴れまわる。そこでまた文月の言った

左肩の関節めがけて持っていたハンドガンのトリガーを引き絞る。


「グッッッ...」

リーダーの男は無様に床に倒れる。


「バンッッッッッッッ !!!」

銃声がする。俺は近くの壁を蹴り、体を一回転させ銃弾を避けきる。


「一人目、右太ももに左腰。二人目、銃に向け銃を放ちみぞおちに蹴り一発」

文月が一人言の様に呟く。俺はその指示に従い、一人目の

右太ももと左腰に銃を放ち無力化。二人目の銃に向け銃を放ち

相手の銃を弾く。そして身を低くして近づきみぞおちに蹴り一発入れる。


「ングッ............カハァァァァ..............」


終わったのか。そう思うと、

「右後ろに銃を」と文月が言う。

俺は迷わず銃を撃ち込む。


「んな !!!!! バカな........」

リーダーの男が最後に足掻いてきてた様だ。

危ない所だった。


「文月、無事か ?」

「あぁ。なんとかな。お前もよくやった」

「まぁ、最後はお前のお陰だけどな。助かった」

「ま、お互い様だ。とりあえずこれ、取ってくれ」


俺は文月の腕に縛ってある紐をほどく。


「よし。体育館に行くぞ、睦月」

「あぁ」


俺は無事に文月を助ける事が出来た。

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