赤雪高文化祭篇part8 “奴らを閉じ込める策„
体育館を出てまずやる事は、出来る限り敵を減らす事だ。
だが殺傷はなるべく避けたい。人を殺さずに無力化するためには............
今、俺達は閉じ込められている。学校から。学校?
今日は文化祭だ。文化祭................。
俺は今の状況を整理し、考える。文化祭の状況を利用、
つまりこの状況を逆手に取れば.............。イケるな。
俺は勢いよく走り出した。敵が居るであろう場所に向かって。
奴ら、テロリストのグループの見張りは主に校門前、正面玄関、昇降口にいた。
どうやら校舎の見張りは不要の様で、大半は校外の見張りをしているだろう。
警察が来たら対抗するためだろうな。
もしくはもう対抗しているのかもしれないな
俺は校門前、正面玄関、昇降口に居る見張りを挑発し、こちらに誘き寄せる。
「オーーーイ !!!!! 銃のセーフティ掛かったまんまのじっさーーーん」
俺に気づいた様だな。気づかないならホントにバカだ。
俺は言い放った後、ある場所を目指す。
奴らテロリスト達が俺を追いかけて来る。
「ほーら、こっちこっち !!!!!」
俺は全力で図書室を目指して走る。そう。
リアル脱出ゲームを出し物として使っている図書室を使って
奴らを閉じ込める。これが俺の策だ。
テロリストの奴らは威嚇射撃をしながら俺を追いかけて来る。
もう、図書室は俺の前にある。俺は勢い良く図書室のドアを開け、
大きな音を出す。そして奴らが来ていないのを確認し、
中には入らず俺の上履きを入って直ぐの所に置き図書室を通り過ぎた
曲がり角に身を潜める。ドアの勢い良く開けた音で近くの教室、
部屋に入ったと認識させ、俺の上履きで確信させ図書室に誘導する事で
取りこぼし、いいや閉じ込める奴らに閉じ込めこぼしがないように
するためだ。俺が挑発した奴らは見張りの全員、7~8人だ。
そして奴らが上手い事にやって来た。そして警戒しながら図書室に入る。
「オイ !!!! この図書室に居るのは分かっテンだ。早く出て来い脱走者 !!!!
さもないと..................。」
バーカ、俺は図書室なんかに居ない。全くアホな連中だ。
俺は図書室のドアを閉める。そして鍵を掛ける。
鍵はあらかじめ俺が最初から持っていたのだ。
奴らもドアを閉められたのを気づいてドアを叩いて来るが、
この学校は昔に不審者が入って来た事があるらしく、
ドアの鍵を頑丈な物に変えたと聞いた。大丈夫だろう。
「待ってろ、文月。お前もただでは連れていかれないだろ」
俺は文月が居るであろう場所に向かった。




