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脱出不可能  作者: 風雷寺悠真
第4章赤雪高文化祭篇
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赤雪高文化祭篇part7 “体育館の制圧„

「スイマセン。あのートイレに行きたいんですけど」

俺はお腹を押さえて言う。まぁ全然痛くはないんだが。


それを聞いた奴らは

「オイ、お前達の立場、分かってんのか ?無理だ」

だが俺は

「そこを何とか.......」


「そうだよ。そこの睦月くんは朝からお腹痛そうだったもん」

水篶が言う。ナイスフォロー、いいぞ。


「ったく.........これだから学生は。仕方ない。見張りはつけるぞ」


俺はニヤリと笑い、

「ありがとうございますぅ!」と言い放った後、

首を目掛けて回し蹴りを喰らわせる。


「クァハァ..............」1人目無力化成功。

俺の行動に気づいた他の3人が銃を構え、こちらに寄ってくる。

その間に俺は無力化した奴の、

セーフティが解除されてないハンドガンを構える。


この時なぜだが使った事がない筈なのに俺は、

ハンドガンのセーフティを解除していた。


残りの3人のうち、1人はセーフティを解除していない。

よって、まずは2人を無力化する事が重要だろう。

俺は使った事がない、ハンドガンのトリガーを引く。


1人目のハンドガンに命中。手からハンドガンを弾かせる。

そして、もう一度トリガーを引き、銃を放つ。


2人目もハンドガンに命中。

そして、体育の授業で習った一本背負いを喰らわせ、無力化。


1人目がハンドガンを取りに行こうと俺に背中を向ける。

俺はその隙を見逃す事無く、右肩めがけて銃を放つ。

見事に命中し、奴は痛みで倒れる。相当悪い所に当たったらしいな。

残るはあと1人。未だにセーフティを解除していない。


「ウォォォァァァァァ !!!!!!!!」

俺は全力で近寄り、みぞおちに渾身の蹴りを入れる。


「グハァァァァァ..........。たかが子供に........情けない」


俺は全員無力化することに成功した。

なぜだ。俺は自分に疑問を抱いていた。


「ぉぉぉぉおおおおおおおお !!!!!」

「ありがとう! 睦月くん !」

「よくやったぜ。全く」

「命の恩人だぁ」

「本当にありがとう!」

皆が俺の所に集まって来る。


そして、水篶が俺に言う。

「睦月はいつも私を.........じゃない、いつも皆を助けてくれる。

ありがとう。睦月くん.......................。

だけどね、なんで睦月くん、銃なんて使えたの ?

普通の人だったら使った事、ない筈なのに。どうして ?」


俺の思っていた事をそのまま言われた。

「俺にもそれは分からない。だが、この事は後回しでいい。

まだ、俺達はこの状況から脱出できていないんだ。安心するのは

まだ早い。そこで、俺から提案があるんだ。

提案っていうのはだな、皆はここに黙って、ここにいて欲しいんだ」


「睦月くんはどうするの ?」水篶が言う。


「俺は文月を、先生を助けに行く」


「そんなの無茶だ」

「死にに行くのなら、やめろッッッ !!!」

「そうだやめろッッッ」

皆が言うが、俺は行かなくてはならない。


「大丈夫だ。俺には策がある。そして武器もあるんだ。

だから、ここに残って欲しいんだ」


少しの沈黙が訪れる。


「分かった。睦月くんに従おう、皆。そして睦月を信じよう」

と皆に呼び掛けたのは水篶だった。


皆もどうやら、それに納得してくれた様だ。


「じゃあ、行ってくるけど、そこの奴らは適当に縛って倉庫にでも

入れといてな」


そう言い残し俺は1人ハンドガンを何個か持ち、体育館を出た。



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