赤雪高文化祭篇part6 “奴らの目的、懐かしの合図„
俺達、赤雪高の生徒は全員体育館に集まった。
先生方は奴らを見る限り..........どこかに閉じ込められている様だな。
俺がそんな分析をしているとリーダーの様な体格の男がやって来た。
いや、あの男は完全にリーダーだ。周りの奴らと武装が違う。
装備と体格、目付きからして.........軍人だろう。
周りの奴らはハンドガンにサブマシンガンを装備している。
しかも中にはセーフティをつけたままの奴もいる。
おそらくリーダー以外は素人だと断定できる。
それに比べ、リーダーと思われる奴はハンドガンにナイフを装備していて
背中にゲームで見たことあるようなロケットランチャーを背負っている。
奴には用心深くしないとな。
「さて、お前らも知りたいであろう俺達の要求を言おうじゃぁ、ないか」
リーダーの様な体格の男が俺達赤雪高生に向け話し出す。
「だがその前に、忠告をしとかねぇと、なぁ。
お前達はここから逃げる事も出来なければ、助けも、
警察も来ないってぇいう訳なんだわ。だからおとなしくしておけよな。
あとお前達の先生はある所に監禁したんで、助けてくれませんっ。
いいな。おとなしくしておかねえぇとこうだかんな」
右手に持つハンドガンを体育館の天井に向け、トリガーを弾いた。
周りの生徒達はそれにおびえている中、俺は冷静に分析をする。
この体育館にいる奴らはリーダーを抜くと4人。
そして、先生達を監禁しやすく外から見えない場所は..........
資材室が妥当だろう。
また、なぜ奴らが先に先生達を監禁できたか。
なぜ放送で俺達を体育館に集める事ができたか。
それは........................今日は文化祭で........
そうか。今日は文化祭で警備システムが甘く、入り口も手薄だから
保護者に紛れこんでこれを遂行した、という訳だな。
そうするとリーダーの様な軍人が少なくとも何人かいるという事になるな。
「さて、俺達の目的を話そうじゃぁ、ないか。
俺達の目的、要求はだなぁ、この中に居るであろう霜凪 文月くんを
確保する事だ。霜凪 文月は居るか ?早く出て来い !!!!!!!!!!!!」
なるほど。そういうことか。これで良く分かった。
文月が前に出る。そして、文月が俺の方に視線を向けた。
どうやら、俺が分析してたのを分かってた様で指示を欲しいみたいだな。
俺は迷わず、右手の親指と中指、薬指をくっ付け
犬の形を作り、合図を出した。
文月もどうやら分かった様で、微笑んだ。
そして、リーダーの男に連れ去られた。
__________________さて、俺も行動を起こすとしますか。




