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脱出不可能  作者: 風雷寺悠真
第4章赤雪高文化祭篇
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赤雪高文化祭篇part5 “文化祭の異変„

部室に着くと、水篶達が居た。

山吹さんはオーバーヒートしているためぐったりしている。


「よっ、水篶どうだったか ?脱出した人居たか ?」

「脱出した人はまだ居ないよ ?睦月ってやっぱり凄いね」

「そ、そうか ?」

「うん」


しばらく2人黙り込み、視線が合う。


「なぁ、水篶。お前疲れてるか ?」

「え、どうして ?」

「疲れてなかったらでいいんだが、文化祭まわらないか ?俺と」

「え !?............いいの ?」

「あぁ。行こう」

「うん」


俺と水篶で文化祭をまわることになったのだが、

山吹さんは相変わらずオーバーヒートしているのでそっとしておく事にした。


「まぁ、俺から誘ったのはいいけどさ、どっか行きたいとこあるか ?」

「うん。あるよ」

「どこ ?」

「写真部の記念撮影に行きたいなぁ」

「そ、そうか。じゃあ、そこ行くか」


水篶と少しぎこちない雰囲気になったのだが、

俺は写真部にたどり着く事が出来た。

写真部の前には行列が出来ている。それも2人組の、だ。

だが水篶はあまり気にしていない様子なので、大丈夫だろう。



「次の方、どうぞ~~~~~~~~ !」

俺達の番がやって来た。

どうやらこの写真部は珍しい事に、部員が全員女子の様だ。


「あっ、水篶ちゃんじゃん~。となりの子は誰~?彼氏~?

カッコいいじゃ~~~ん。良いなぁ」

「べ、別にそんなんじゃないってば~」

この写真部には水篶の知り合いが居た様で盛り上がっている。


「さっ、記念撮影始めるよっ」

写真を水篶の知り合いが撮り始める。


「ほ~ら、もっと寄って !」

水篶と距離が近くなる。これは、...........まずい。


「良いねぇ~~~。もう付き合っちゃえば~~~ ?」

水篶の知り合いが言う。

言いたい放題だな。これだからあんまり写真は好きじゃないんだ。


そう。俺は過去にスカウトされファッション雑誌に載ったことが

あるのだが、カメラマンがまさにこんな感じで

写真が好きじゃ無くなった。

まぁ、今回は水篶の為だから耐えるんだ、俺。



「は~~~い、オッケェ。じゃ、写真は放課後までに仕上げるからね水篶ちゃん」

「うん。ありがとう」


「君 」

「俺ですか ?」

水篶の知り合いのカメラマンに話しかけられる。


「これからも水篶ちゃんと仲良くしてあげてね ?いざとなったら

守ってあげてね ?しなかったら.............コロス」


「ハハハハ...........分かってますって」

渾身の作り笑いをする。


「オッケー。なら帰ってよし」


水篶と俺は写真部を後にした。


「ピンポンパンポン.............」

放送が入る。もう放送部のラジオは終わった筈なのだが。


「えー只今より、この学校は俺達が占拠した」

これを聞いた俺達の周りの生徒達は、

「ハハハハ、冗談だろ ?文化祭だし」

「そうだそうだ。ふざけてるだけだ」

「悪ふざけも程々にしろよな、全く」と言うが、


「ドッガァァァァァァァァァンン !!!!!!!!!!」

物凄い衝突音が聞こえる。校門を車で破ったのかも知れない。


俺達の周りの生徒達は一気に静まり返る。

「嘘だろ.........こんな事、ある筈が...........」

誰かが呟いたのが聞こえる。周りの生徒達が本当 ?と言うのを

決定付けるように外から発砲音がする。


「キャァァァ !!!」

「嫌だ !死にたくない」

「ウワァァァァァッッッッ !!!!!」


放送は続く。

「繰り返す。この学校は俺達が占拠した。生徒諸君は撃たれて死にたくなければ

速やかに体育館に集合せよ。............................繰り返す」


「クソッッッ。なんでだ。いきなり過ぎる」


俺達の編入した学校、赤雪高校は何者かによって突然占拠された。

奴らの目的は体育館で明らかになるだろう。






いやぁ..............。

イチャイチャしたと思ったら、いきなりですね。

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