表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
脱出不可能  作者: 風雷寺悠真
第4章赤雪高文化祭篇
35/250

赤雪高文化祭篇part3 “客寄せパンダならぬ水篶&令月„

次の日。授業もいつも通りに終え、文月から

「部室に来いよな」と召集がかかる。

どうやら、出し物の最終打ち合わせをするらしい。


部室に俺が着いた頃には文月、水篶、山吹さんが揃っていた。

「オイ。オセーぞ、睦月。俺、父さん関係で早く帰らないと行けないんだから

チャッチャと来いよ。全く」


「スマン、悪かった」と俺は言う。

文月の言う父さん関係というのは、文月の父、の霜凪 道義の仕事関係

の事をいう。霜凪 道義というのは政府の官僚で、

1番権力があると言われている人物だ。

つまり、文月も水篶と同じ。いや、それ以上の良いところの生まれということだ。

なのになぜ、普通の高校に通学しているかというとだな、

普通の生まれだった文月の母親の計らいらしい。

全く良い親を持っていることだ。うらやましい。


「さて、早速本題だが。脱出ゲームをやるにあたり、何か考えのある奴

いないか ?」


皆、黙り込む。ったく。仕方ない。


「その辺の仕込みは俺がやるから良い。

ぶっつけ本番で当日俺の指示に従ってくれれば良いから、

今日は他の事を宜しく」


「お、さすが睦月。期待してるぜ」

文月の目が凄くキラキラしてる。..........気がする。


「じゃ、次いこ。次は客寄せなんだが.......。

これはもう、水篶ちゃんに決定だな」


これに対して水篶は


「えっ、わ、私 !?やだよぉ。恥ずかしいし........」

水篶が俺の方を見てくる。どうやら、助けて欲しいらしい。が、

水篶が客寄せをしている所を想像すると........


「いいんじゃないか ?水篶は男子に人気だし。女子とも仲良いしな」

「えっ !?む、睦月くん...............バカ」

「じゃあ、いいな水篶ちゃんで。睦月も言ってるんだし」

「え、えーと.......。令月ちゃんも。2人でやる.......仕方ないし」


本を読んでいた山吹さんがこちらを睨み付けてくる。

「いやだ」


水篶が山吹さんにもやらせようと

「令月ちゃんも一緒にやろ ?面白いよ ?」と言うが、

「いやだ」と言う。


水篶が何かを思いついた様で

「じゃあ、やってくれるんなら、図書カード5000円分あげるよ」

と言うと、山吹さんは、

「やる」と言う。


「計画通り.........」水篶が言う。

黒い。怖い。これが女子か。


「おい、水篶 ?可愛い顔台無しですよ ?」と小声で言うと

水篶も今の自分が恥ずかしかったようで、

黒い顔から一気に赤くなる。


それを見ていた文月が

「なぁ、お前らは付き合ってんの ?」と呟く。


「んな訳ないだろ !?」

「別にそんなんじゃ......」

水篶と俺は揃って言う。


「息ピッタリで。ま、イチャつくのは終わりだぞ。

さて、役割分担も終えたことだし。俺は帰るけど、皆はどうする ?

もう準備はいいだろ ?睦月 ?」


「あぁ。そうだな。あとは俺次第ってとこか。まぁここでやることは

もう無いし、今日は終わりで」


「んじゃ、今日の部活終わり !」

文月の掛け声で部活は終了。


俺は水篶とともに帰路ついた。


来週はいよいよ文化祭だ。









あくまでもメイン文化祭ですよー

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ