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脱出不可能  作者: 風雷寺悠真
第4章赤雪高文化祭篇
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赤雪高文化祭篇part2 “文化祭の出し物決め„

部室に着くと、文月が待っていた。後ろには黙々と本を読む人が居る。

「おう、睦月。来たか.......オイ、お前の後ろに居る人.........勧誘したのか ?」

「まぁな」

「注文通りの部員さんで.....いいんだが、睦月、どうやって......

そんな可愛い子を.............」


どうやら水篶の事を言っているようだな。


「え~とだな...」

「思い出した。お前と同じ学校からの編入生だったな。

もしや、お前の彼女か ?」

「そ、そんなんじゃない、ですよぉ......」

水篶が照れながら言う。俺も

「そういう訳では無いぞ」とフォローを入れる。

文月も納得した様で

「そうか。スマンスマン。じゃあこれで推理小説部は出し物が出来るって

もんだな。じゃあ自己紹介でもすっか」

文月が自己紹介を開始する。


「俺は、この推理小説部の部長、霜凪 文月ていいます。

ハマっていることは睦月と同じ脱出ゲームです。後は.......睦月と昔から

知り合いってだけかな。お願いしまーす。じゃあ次、睦月」


「俺か」と言うとさっきまで本を読んでいた山吹さん ?がこちらを向いてくる。

「え~と、神代 睦月って言います。ハマっていることは脱出ゲームです。

後は、文月とは昔から知り合いで、水篶とは同じ学校から来たってぐらいかな。

宜しくお願いしまーす」


「え~と、山吹さんは後で良いよな」

文月が山吹さんに聞くと山吹さんは頷く。

同じ小説好きだからかもな。合図が取れているのも。


「じゃあ次、睦月の隣の君でいいかな ?

悪いがクラスの自己紹介聞いてなかったんだ」


水篶が自己紹介を始める。

「え~と、錦織 水篶と言います。得意な事は.....習字やお琴、茶道などの

日本ならではの物です。私の家がその、名家の血筋なので。

好きな事は.......秘密です。宜しくお願いします」


「へぇ。水篶ちゃんて言うんだね。これから宜しく。

さて、最後に令月。出来るよな ?」


山吹さんが頷く。

「や、やややや、山吹、令月て言います。す、好きな事はど、読書です。

よ、宜しくお願いしますっ」

言い終わると勢いよく椅子に座り込み、小説を読み始める。


「令月は心の許せる人しか目を合わせないんだ。

まぁ、そのうち慣れて来ると思うから。さて、もう本題に入ろうか。」

文月が仕切り始める。まぁ、部長だしな。


「え~とこの、推理小説部の出し物なんだが。案がある人居ないか ?」

皆黙り込む。はぁ。ダメ元で言っておくか。


「え~とだな。脱出ゲーム、リアル脱出ゲームなんてどうだ ?」


「良いね !!!それ。賛成だわ、ていうかもうそれで良いよな」

1番最初にかぶりついたのは文月だ。まぁ、予想はできてたが。


「うん。私もいいと思うよ ?色んな人達が楽しめそうだし......」

案外、水篶も賛成してくれた。


「..............わ、私もいいと、お、お思う.......」

意外にも山吹さんも賛成した。


この状況を見た文月は、

「じゃあ、それでいくか。部活の出し物完成は今週末までなんだわ。

お前ら2人は編入だったから仕方ないよな。んで、文化祭当日が

来週という訳だ。気合い入れていくぞ ?ま、今日はもう遅いし、終わりで」


マジか。もう文化祭なのか。ヤバイな。

「よし、帰るぞ」文月が帰りの支度を終え、部室を閉める。

そして初の部活は終了したのであった。


帰りは水篶と駅まで帰り、俺は自分の自宅へと流れ着いた。

お疲れ様です。

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