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脱出不可能  作者: 風雷寺悠真
第3章月の名を持つ者篇
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月の名を持つ者篇part10 “月の名を持つ者、霜凪 文月„

自己紹介、授業を終え昼休みになり

文月が話し掛けてくる。


「睦月、一緒にご飯食おう」

「いいね。話したい事あるしな」

「そだな。睦月に聞きたい事が山ほどあるからな。天気が良好だから屋上行くか」

「待った、俺今日購買行くわ。あんだろ、ここにも」

「あぁ。一階にある。俺は先に行ってる」

「おう」


文月と一度別れ、後で合流する事になった。

そして俺は購買に着くとコッペパンを3つ程買い、直ぐに屋上に向かった。


屋上には男子は見当たらず、女子ばっかだ。

まぁ、屋上でメシ食う俺らもどうだろうとは、思うけどな。


「来たか」

「おう。まぁ、コッペパンしか買ってねぇけどな」

「そうか」

俺達2人は弁当、コッペパンに手をつけ始める。


「んで、聞きたい事ってなんだ ?」

「あぁ、それな。それはだな、お前が編入してきた理由あるだろ ?

殺人事件に巻き込まれたってやつだよ、それでなんだが

あの事件解いたのお前だろ。俺の推測だけどな」

「何でそれを.......」

「勘だ」

「んなバカな」

「本当だ」

「本当か ?」

「あぁ」


「分かった。じゃあ、詳しく話そうか文月。あの事件の犯人はな、」

「最初から犯人が入れ替わってた.......とかか ?睦月 ?」

「お前.......何で分かるんだ」

「勘だって言ってるだろ。勘だって」


文月も一応、月の名を持つ者だからか ?

だが、俺みたいに何の力を持っているのかあんまり把握してないみたいだな。

いずれ教えないとな。長門 嘉月から聞いた話しをな。


「なぁ、睦月。そういえば、秋葉が心配してたぞ。お前最近会ってないしな。

事件に巻き込まれて怪我したんじゃないかって。お前、会っておけよ」

「秋葉か。....懐かしいな。アイツどこ高校行ってるんだっけか」

「どこだったけなぁ.......。確か頭の良いところだったはず」


.......秋葉、紅 秋葉。中学生時代に文月と俺で沢山遊んだな。

懐かしいな。あの頃か.........


「グッゥ !!!!!!!!!!! 頭が、痛いィ。ウゥゥァァァァァァァ !!!!!!!!」

「大丈夫か !?睦月。ゴメン俺が悪かった」


そう。俺が中学生の頃を思い出すと“あの„残酷な映像が頭によぎる。


しばらくして、頭の痛みが治まる。

「ッフゥァ。少し、落ち着いたか..........」

「ゴメンな睦月」

「あぁ。気にすんな。俺もいい加減克服しないとな」

「この話止めるか。そうだな......そういえば、お前あの、

脱出不可能クリアしたってな。遅いけどおめでとう !」

「ありがとう」


そう。文月は本しか読まないから、

脱出ゲームを教えたらドップリとハマったのだ。


「そうだ !お前、推理小説部入れよ」

「なんだよ推理小説部って、よく認められたなそんな部活」

「まぁ、ぶっちゃけ、脱出ゲームやってるだけだが」

「よし、文月。俺も入るわ」

「即答か。OK、じゃあ入れてやろう。なら推理小説部の事を手短に。

表向きは推理小説を読んで、頭を良くする部活で、

裏向きは脱出ゲームをやる部活だ。以上だ。あと、

睦月。入部、おめでとう。入部届けは俺が出しておく」

「あぁ。頼んだ」


「キンコンカンコン............」

ここでチャイムが鳴ったので、俺達は教室へ急いで戻った。

第3章完。

次から第4章!

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