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脱出不可能  作者: 風雷寺悠真
第3章月の名を持つ者篇
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月の名を持つ者篇part9 “旧友、霜凪 文月„

赤雪高校に着き、受付も終わった。

弓張月学園に比べて、生徒数が少なく1年のクラスが4つしかない。


弓張月学園からの編入生は8人で、

丁度よく各クラスに2人ずつ分けられた。

そこで俺は運良く、水篶と同じクラスの2組なった。


2組の担任、長身メガネで女性の加西先生が俺達を案内した後、

「さっ、自己紹介からだね。ここにいてね。私が呼んだら入って来てね。

落ち着いて、しっかりとね」と言い、まず先生がクラスに入る。


「自己紹介かぁ」と呟く。それに水篶が反応し、

「頑張ろうね」と言う。俺は

「まぁ、いつも通りにな」これに水篶は頷く。


「さて、皆さん楽しみにしている編入生です。美男美女ですよ !

それじゃあ、入って来て !!」加西先生が言う。美男美女は余計だろ。

俺は黙って、戸を開ける。皆の視線が俺達2人に集まる。

そこで加西先生が、フォローを入れる。

「え~と、まず神代君お願いね ?」


「はい。弓張月学園高校から来ました、神代 睦月です。特技は......

大体何でも出来るんで、特に無いです。宜しくお願いします」


クラスの女子達が騒いでる、気がするが

俺は後ろの席に居る1人の男子生徒に目がいく。


「次に錦織さん、お願いね」加西先生が言う。


「はい」水篶の自己紹介が始まる。

「睦月くんと同じで弓張月学園高校から来ました。

錦織 水篶と言います。特技は,,,,,,,,,,喋る事 ?ですかね。宜しくお願いします」


「うぉおおおお....」男子生徒達の歓声が聞こえる。

だが、俺が気になっている1人の男子生徒は黙っている。

どうやら本を読んでいる様だ。まさかな。


「さて、自己紹介が終わったけど。質問ある人居る ?」加西先生が言う。

俺の目の前に居る、男子が水篶に質問する。

「か、彼氏は居ますか ?」

その質問に水篶は困った様で、俺を見つめて来る。

痛い。クラスの男子からの強い視線が痛い。水篶も俺の状況を察した様で、

「居ません。............けど」けど ?けどなんだ ?居ませんでいいんじゃないのか。


「その、作る気もありません」どういう事だか俺はあんまり分からんが、

男子はいきなり静かになった。


自己紹介と質問コーナーが終わり、加西先生が

「錦織さんの席はすぐのここで、神代君のは......霜凪君の横ね」

その霜凪君がこちらを見る。俺は霜凪に手を振る。

霜凪は目を見開き、驚く。


そう。俺、神代 睦月とさっきまで本を読んでいた、

霜凪 文月は俺と知り合い、中学生時代の親友だ。


「赤雪高校と聞いてどうかと思ったが、やっぱり居たか。文月」

「あぁ、睦月か。久しぶり」

「あぁ、久しぶり」


俺は、文月の横に座った。







新キャラ第1弾。霜凪 文月、しもなぎふみづきくんです。

名前についてはもう、察してください。

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