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脱出不可能  作者: 風雷寺悠真
第14章月の名の持ち主と人造能力者達の衝突篇
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月の名の持ち主と人造能力者達の衝突篇part7 “月の名の助っ人The helper

俺が向かったのは俺らが今陣取っている電波塔から程遠い、

とある交差点。見れば分かるがこのあたりは道路の舗装が崩れかけていて

土がちらほらと露出している。


下調べの時、これが気になった俺はわざわざ土壌を調べた。

そしてある事が分かったのだが...。


俺にしてみたらこんな所に大量の戦車を運用してくるのはとても馬鹿馬鹿しく

思えてしまう。あちらの参謀は何をやっているのか。

だが厄介なのは人造能力者。俺の予想だとあくまでも戦車は表向きで

力を入れているのはこの人造能力者だろう。


しかも俺があらかじめ準備したものは戦車を無力化出来ても

人造能力者には無意味といっても過言じゃない。

その為、俺はこちらに人員を回してもらう事にしていた。

そこにはもちろん、月の名を持つ者もいる。


「お、噂をすればなんとやら...時間ピッタシだ」


遠くに主に軍などで用いられている兵員輸送車両が見える。

そこにいるのが作戦開始前に聞いていた新しい仲間か。


そう、俺は作戦が始まるギリギリ前に島鮮科せんせーに耳打ちされていた。

「腕の立つ奴が自分から志願してきた」と。断る理由など無かった為、

もちろんOKを出した。これが初の顔合わせだが。


そうこうしていると、俺の前に兵員輸送車両が止まる。

中からはPMCの厳ついお兄さん達が降りてきて、

その中に場違いにも見えるメンバーが2人見える。

2人は俺の姿が確認できるとすぐにこちらに寄ってきた。


「貴方が神代さんです?」

2人のうちの艶やかな女性がそう告げた。

片方は斬月と同じくらいの風貌の少年でとても目が光っている。


「貴方達が志願してきた...」


「ええ、私が志願してきた能登鎌月。よろしゅうたのんます」

彼女、能登鎌月は関西方面の言葉でそう言った。

それに続きもう様子を見ていた1人が口を開く。


「んで、僕が朽野望月。一応神代さんが良く知ってる斬月君と同じ道場に

通ってました、同級生です。神代さんの事は斬月からよく聞いてました」


「そうなのか...」

斬月も案外よく喋るやつなんだな、と実感した。


「望月が志願した理由は大体予測が付くが能登さんは?」

そう、これがとても俺の中で引っかかるんのだが。


「ん、そうですねぇ...水篶さんの遠い遠い親戚と言えば分かります?」

良く訛った口調でそう答えた。


「水篶が貴方に...?」

「いいや、水篶からはこの件聞いてないんですわ。聞いたのは島鮮科さんから」


なるほど。月の名繋がりで島鮮科せんせーが辿った訳か。


「志願したのは単純で、水篶さんを危ない目に合わせたくないだけなんですわ」


そういう事だったのか。


「じゃあもう島鮮科せんせーの言ってた通り、力については...」


「問題ありませんよ神代さん!下手したら神代さんより」

「使いこなせますわ」


2人口を揃えてそう言った。チームワークも問題なさそうだ。


「じゃあ死なないようによろしくお願いしますよ...。

そろそろ敵も接近して来るだろうから、指定した位置に...」


俺はそう言って2人に指示を出し、俺も場所に着いた。


後は奴らがここに到着したら奇襲する。これだけだ。

新キャラ

能登鎌月 (のと かまづき)

朽野望月 (くちの もちづき)

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