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脱出不可能  作者: 風雷寺悠真
第12章新生脱出不可能の始動篇
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新生脱出不可能の始動篇part9 “父親の帰宅„

学校が終わり、文月が居ないので部活もなく

いつものメンバーはそれぞれ自分の帰路に着いた。


その帰路の途中、携帯の着信音が鳴り響く。

誰からかと思いガラケーを開くと父さんからのメールだった。


内容はこうだ。


「おい睦月。今日の仕事が早く終わったからもう家に帰ってるぞ」


という短い文章とともに皐月とのツーショット写真が載っている。

父さんが帰ってきたのか。何年ぶりだろうか、もう5年ほどは

帰ってきていないなと思い返す。父さんには聞きたいことが

山ほどあったので歩く速度を上げた。


家に着くと皐月がいつもの通りに迎えに来てくれて、

リビングのドアを開けるとテレビでお笑い番組を見て爆笑する父さんの

姿が見えた。


「アッハッハ...!!やっぱ日本の番組は最高だな!海外とは大違い!」


うちの父さんはそういえばこんな感じだったなと改めて思う。


「おう睦月、帰ったか。早く飯を作れや」

「全く相変わらずだな父さん。分かったよ」


そして俺は即席のチャーハンを作った。

父さんからは「お前手抜きだろう」と言われたが「まぁ旨いから良いが」

と褒め言葉を頂いたので良しとしよう。


そして俺は制服からやっと着替えることが出来て、

やることを全て終わらして、少しのんびりした後皐月を寝かせ

やっと自分の父親、神代海月に聞きたいことを聞く準備が出来た。


「なぁ父さん。聞きたいことがあるんだけど」

お笑い番組を見ていた父さんに単刀直入に切り出した。


「ん?それは今じゃないとダメか?」

「あぁ、今聞いとかないとまた父さん居なくなるからな」

「そうか。じゃあその話は前に電話で聞いてきたような事だな」

「あぁ、その通りだけど」


父さんは立ち上がった。


「ここじゃなんだぁ、外で話そうか」

そう言われ連れてかれたのは近所の公園だ。もう時間が時間なため

誰かがいるはずもない。


「んで、なんだ。聞きたいことは?」


俺は父さんのその態度を見て、話を切り出した。

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