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脱出不可能  作者: 風雷寺悠真
第11章月の名を冠する者篇
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月の名を冠する者篇part6“ムーン=スノー姉妹の能力 „

「ッッッ____。こんなかすり傷ぐらい戦闘に支障はない」

インファストラスはそう言うと再び拳銃を構えて撃ったが

その弾丸は簡単に斬月に切り捨てられる。


「なぜ当たらないッッッ!」

インファストラスはそう叫んだ。そしてスヴャストラスも

刃の長いコンバットナイフを構えたまま動かない。


俺と斬月、そしてムーン=スノー姉妹はお互いに相手の

隙を突くため視線などで挑発し合っているのだ。


そしてしばらく硬直状態は続く。

ムーン=スノーの2人には全く隙がないのだ。

お互いの苦手なところをカバーし合っているからか、

凄い威圧感も伝わってくる為攻撃のしようがない。


だが隙がないならば作れば良いだけのこと。

俺は斬月にアイコンタクトを送り無人島の時のように

地面を蹴った。すると体は空中に放り出され結構な高さまで到達する。


それを見ていたムーン=スノー姉妹の警戒がさらに強まった

ところを見て、斬月は刀を上段構えにし力を込め始めた。


そして俺と斬月の息は完全に一致する。


「「ハァァァァァッッッ!!」」


まず俺が降下しながら先ほどの斬月のように剣を振り、

斬撃を具現化、斬撃の雨を降らせる。


その斬撃がムーン=スノー姉妹のところに直撃した瞬間に

斬月の上段構えだった溜めは力を発揮し、凄まじいスピードにして

一瞬で姉妹に接近、追い打ちをかけた。


姉妹のいた場所からは土埃が上がり中が見えない。

だがその瞬間中から弾丸が無数に飛んでくる。


「チッ、避けきれないッ!」

俺は地面に着地したばかりで着地姿勢を取っていた。


だが、


「先輩ッ!!」

斬月の刀が横から飛び込み、弾丸ごと吹き飛ばした。

その刀を投げた斬月は無傷。やはり彼女らの標的はあくまでも

俺ということは変わらないらしいな。


俺は地べたに突き刺さった斬月の刀を左手に、

俺の月の石でできた剣を右手に構え、土埃の中へ突入した。


そして土埃は俺が飛び込んだ勢いで一気に晴れる。

俺は気配を感じていたところに剣を差し向ける。


そこには俺たちの攻撃を避けきれなかった姉妹の姿があった。

だが膝を立ててこちらを睨んでいて、意識は健在のようだ。


「私たちは...ここで...貴方に...負ける...訳にはいかない...の」

「お姉さま...の言う...通り...だから...私たちはッッ!!」


「「2人で2つの強靭な刃と化す!!だから力をッッッ!」」


姉妹はそう言うと持っていた武器を空へ放り投げた。

すると武器の周りの空気が煌き始め、武器を中心に大きく、

とても美しい氷塊が形成され始めていた。

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