脱出不可能の異変篇part13 “可動する部屋からの脱出Ⅲ„
4つ目。4つ目の部屋はカントリー風だ。
他の部屋とこの部屋が違うところはクローゼット、
収納があるところだ。下に引き出しがあるクローゼットだが
この引き出しには鍵が付いていて開きそうにない。
そしてこの可動された部屋は他の部屋に対して照明器具が
多い。他には揺り椅子があるくらいだ。さて、どこに仕掛けが
あるかは分からないがこれで前の部屋と少し関係がある事が
分かった。そして次の部屋へ。
部屋の変化数は5つ目になる。恐らくこれが最後の部屋だと
推測する。この部屋は5つの部屋の中で1番特徴的と言える。
部屋の家具や壁の色などが全て薄い黒に統一されていて
家具はテーブルの天版以外全て木製だ。木製だが塗装が黒いため、
先ほどの部屋と違い照明器具も少ないためとても薄暗い。
この部屋の照明は天井の電球1つだけだ。
でも何故だろうか。黒い色に統一する理由、テーブルの天版だけが
金属製ということ。しかもこのテーブルはかなり長い。
この天板が何かに使うということも考えられるだろうな。
天井は刻々と下がってきている。そしてこの部屋の探索も
終えたが未だに分からないことがあった。だがそんなことを
考えさせる時間があるはずがなく、部屋は最初の部屋へと
変化する。可動する。
この脱出不可能は手ごわいと感じた俺はタイムリミットの3週を
全て使い切る事を決意し2週目全てを確認作業に回した。
そして最後の3週目へと。仕掛けはおおよそ分かった。
仕込みも十分だ。これで終わりだ長門。今お前のところに向かってやる
からせいぜい覚悟しておくんだな。俺はそう覚悟を決め、
クリアへと歩みを進める。




