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脱出不可能  作者: 風雷寺悠真
第10章脱出不可能の異変篇
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脱出不可能の異変篇part4 “ガレージからの脱出Ⅱ„

まず俺が脱出ゲームでいつも確認するのはある筈もない

抜け道や脱出出来そうな所を探すことだ。


だがそんなものは見つかる訳もなく。


俺は次の行動パターンに移る。今度は脱出ゲームを

やっている人なら行うであろう行動、

使えそうなものを探す。


まずはバイクなどの部品が置かれているところを

調べる。バイクのエンジンやハンドル、

車のバッテリーやバンパーなどが散乱していて

とてもオイル臭くてたまらない。


そして俺はそのオイル臭さの原因となっているものを

探そうと部品をかき分け、手が油でベトベトになったが

あるものを見つけた。


「このオイル臭さはガソリンのせいという訳か」

と誰も居ないガレージで呟いた。


ガソリン、使えるかもしれないな。

とりあえずガソリンを目につきやすい

大きなシャッターの前にとりあえず置いておくことにする。


さて、次に俺が目をつけたのは工具置き場だ。

中々本格的な工作機械までが置いてある。

この工作機械等を使い、何か作れば脱出出来るかもしれないが

生憎俺は工業については何も分からない為、

すぐに出来そうもない。


チェーンソーもあるが使わないだろうしな。


さてどうしたものか。

色々見たが全く脱出方法が分からない。見当もつかない。


とても長い導線があったりした。長さは丁度

簡易キッチンから大きなシャッター位までの

結構な長さがあった。


そこで思いついたのは簡易キッチンのコンロで

大きなシャッターの前に置いたガソリンを導線を使い着火させ

大きなシャッター自体を爆破する、という方法だ。


だがこの方法はおそらく罠の可能性が高い。

長門は様子が変だった。俺を終わらせると言っていた。


しかもこのガレージの造りの設計が少しおかしい点もある。

このガレージは横長の造りなのだが遮蔽物がない。

簡易キッチンのところに壁があってもいい筈が壁はない。


要するにこんなもんでこのガレージを支えられるのかという

細さの柱が区画ごとに設置されているだけ、ということだ。


以上の点からガソリンを爆破すると建物ごと崩壊するという

罠にかかる訳だ。俗に言うBADENDというやつだ。


BADENDにしないためにも何か他の方法を考え出さなければ

ならない。食料は一週間はもちそうだし...。


俺はこの脱出不可能は長期戦になると覚悟し、

今は考えるのを止め、目を閉じた。


さぁさぁ、あなたはどう脱出しますか?


もう脱出に必要なものは上がってますよ。

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