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脱出不可能  作者: 風雷寺悠真
第10章脱出不可能の異変篇
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脱出不可能の異変篇part1 “脱出不可能の予告状„

そしてしませんかせんせーが白衣の胸ポケットから

そそくさと茶封筒を取り出し、そこから伝言と思われる

1つの紙を出して、眺めてから読み上げる。


「やぁ、最近色々と巻き込まれている様だね。

いつも大変そうで何よりだ。まぁおそらく私のほうが大変だがな。

何が大変かって?そんなのは簡単だ。“脱出不可能„だよ。

そう。君が背負う運命になってしまった、いつも巻き込まれている

脱出不可能だよ。五十嵐の奴が君にちょっかいを出して脱出不可能な

状況に陥れている様だが肝心な“脱出不可能„を忘れてもらっては困る。

君にはしばらく日常を味わってもらいたかったが上がうるさくてね。


いつ行うかは分からないがそれは明日かもしれない。

せいぜい頑張り、楽しむがいいさ。睦月君。


終わりは近い。   長門嘉月

っという感じなんだが・・・。これは予告状という風に

受け取れるけども大丈夫かい、睦月君?」


「あぁ、大丈夫だ。そろそろ来る頃だとは思ってたさ。

終わりが近いか。となると長門も本気できそうだな。

決して気は抜けない......」


「そうか。それでこそ睦月君だな。ところで睦月君?」

「なんだ?」

「単純に...問うが、帰るんじゃあ無かったのかい?」

「そういえばそうだった...じゃあ帰る。今度こそ」

「そうか」

「じゃあな、しませんかせんせー」


俺は背を向けドアノブに手を掛ける。


「長門嘉月が本気か。これは何かが起きかねない...。

再び大崩壊が起きなければいいが。五十嵐もどうにかしないと」


その様なしませんかせんせーの呟きが聞こえたが

俺は聞こえないフリをしてラボを出た。


大崩壊...大崩壊という単語が再開発地区を指しているのは

何となくだが分かる。だが再びとはどういうことなのか。

しかも何者かの争いによって再開発地区が崩壊し、

閉鎖されたとしかされていないが、崩壊したものが

白くなってボロボロになっているのも不可解だ。


俺も知らないことが多いがいずれ知ることになるのだろうな。


俺はそんな事を電車内で思いつつ、やっと家に帰った。


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