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脱出不可能  作者: 風雷寺悠真
第9章夏の推理小説部合宿・徘徊する殺人機篇
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夏の推理小説部合宿・徘徊する殺人機篇part20 “サンプルの納品„

お腹の鳴る音で目が覚めた。時刻は朝の8時。

1日中寝てた訳か。ハァ......。とにかく腹が減ったが

料理をする気がやはり起きなかったため近くのコンビニに行き、

適当に買ってきた菓子パンをほおばり、やることも無かった為

時間も特には決まっていなかった為、しませんかせんせーのところへ

向かう。もちろん依頼されていたものも忘れていない。


そして電車は太刀川市の駅で降り、前にも通った道を通り、

ラボの前まで来る。


「えーと、入り口が毎回違うとか言ってたな。

まぁ前がブロックだったからどうせその辺の花瓶に...。

やっぱりか。ほらあった」


花瓶の中にはドクロマークの書かれたスイッチがあった。

俺は迷わず、すぐに押した。すると入り口が現れる。

別にドクロマークだからと言って押すのはためらわない。


「いやあ、大正解ィィィィィィィィィィィィィィ!!」

「うるせ。あんなのは簡単すぎだ。とりあえず冷静になれ」

「イヤッホォォォイ!冷静になんてなるわけが...」


俺は出せる限りの殺気を出し、しませんかせんせーを睨む。


「す、すまない。私が悪かったよ睦月君。例の物は?」

「あぁ。これだろ」


俺は持ってきたものをしませんかせんせーに投げる。


「オイオイ。貴重なサンプルを投げるんじゃあないよ。全く」

「あぁ。すまないな」

「まぁいい。あと、君の腕輪も貸したまえ」

「なんでだ?」

「調整をするからな」

「わかった。ならどうぞ」


俺は投げずに両手で差し出す。

「オイオイ、今度は両手で差し出すのかい...!なんだよこの表彰式は!?

渡すなら投げろよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」


「瞬間的にもう1人が出没か...」

「あ、あぁ、あぁ。すまないすなない。まぁこれで用は済んだよ」

「そうか。じゃあ俺は帰るよ」

「あ、そういえば面白い人物から伝言があるぞ」


「......誰だ?」


「長門嘉月だよ」


「なぜ俺に?」


「どうやらこれが脱出ゲームのお誘いだそうだ。丁度良い。

ゆっくり話そうか?」


「あぁ。...そうしようか」


奴、長門嘉月からの伝言から何かの異変が始まっていくのは

この時の俺は知るよしも無かった。

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