夏の推理小説部合宿・徘徊する殺人機篇part19 “帰宅までの道のり„
朝の起床時間は6時半で、荷物もすでに運びこまれていて
俺達は7時の時には島を出ていた。
そして帰りの船に揺られているのが現状だ。
「いやぁー。楽しかったなぁ...」と水篶が一人言だろうか、呟いた。
「そうだねぇ...楽しかった。令月ちゃんは?」と秋葉が会話を弾ませる。
「...同意」
「やっぱり皆、楽しかったんだねぇ...良かったぁ...って睦月くん!?
どうしたの!?そんなに暗い顔して!?」水篶が俺に言う。
確かに...気持ち悪い...吐き気がする。これは船酔いか...?
「おいおい睦月、船酔いかよ。だらしねえ」文月が言う。
だが船酔いしているのは俺だけでは無いようだ。
「うぐぐ...僕も、気持ち悪い...ウゥ...」
「斬月にいまでもか...これは酷い。バカアニキがうつしたんだろ?」
「ウゥ...んな訳あるか...ウゥ」
「ウゥ...神代先輩、がうつした訳では...」
「全くだらしねえ。俺は船酔いなんかしないからな」
「文月くん、そんなことより2人を座らせよう。甲板の上に居ても
意味ないでしょ、気持ち悪いって言ってるんだよぉ?」
水篶は優しいな。文月は大違い。秋葉も斬月を連れていっているし。
そうして俺と斬月は運ばれ、気づいた時には到着していた。
そこから車に乗り換えて、文月の家まで行き、そこから自分の家に
帰ってきた。家に着いたのは夕方3時くらいだ。とても楽しかった分、
とても疲れた。明日にはしませんかせんせーの所に行かなければならないし。
俺はご飯を作る気が起きず、そのまま寝てしまった。