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脱出不可能  作者: 風雷寺悠真
第9章夏の推理小説部合宿・徘徊する殺人機篇
120/250

夏の推理小説部合宿・徘徊する殺人機篇part13 “細切れに„

俺はテレビの音量を最大にした後、山吹さんが持っていた耳栓を借り、

しませんかせんせーからもらった月の石を武器状態にして

勢いよく部屋から出る。


「右の曲がり角に1台ッ!!」

そして俺は月の石で作ったタガーに力を込め、

殺人機の機体の中心に突き刺す。...が殺人機はびくともせず

壊れた様には見えない。

また、今は一時的に怯んでいるだけの様にも見える。まずい。

この調子だと2台の殺人機に細切れにされてしまう...細切れ?


そうか、武装ごと取ってしまえばいいのか。


そんな単純な事を忘れていた俺はテレビから発されている爆音で

怯んでいる殺人機の武装を月の石のタガーで粉砕、破壊。

もう1台同じように。これで終わりかと思いきや殺人機は爆音の中、

再起動し、俺の方へと変なアラーム音を出しつつゆっくり、ゆっくりと

殺人機は近寄ってくる。


まさか!?自爆か!?...確かに自爆の可能性は高い。


俺はそう判断し、自分の可能な最大限のスピードで思考を加速させる。

自爆までも無効化する、今出来る有効なものは...。


“自爆するための火薬までも取り出してしまうこと„


並みの人間なら出来るわけもないと思われる結論だったが

今出来るものはこれしかないし、何よりも


“出来る気がしていた„からだ。


俺は火薬や危険物処理の知識も無いがなぜか出来る気がするのだ。

まさに無人島の時と同じような。


俺は月の石のタガーを殺人機のとあるところに向け

1振り、2振り。そして何振りも何回もタガーを振り、

切り刻む。切り刻んだ場所は丁度爆弾の仕込まれた場所だった。


これは何かの偶然か?それとも必然なのか。


そんなものは分からないが俺はタガーを振り続け、

2台の殺人機を斬月の刀では歯が立たなかった殺人機を


“細切れにした„


そしてカタがついたその時、俺はあるものに気づく。

そう。それはこの殺人機の中から出てきた1つの端末だ。


この端末の仕組まれていた場所は計算されていたかの様なところに

仕組まれていて細切れにはなっていなかった。


俺はその端末を理由もなく起動した。


そこにはある人物のメッセージが記されていた。

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