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脱出不可能  作者: 風雷寺悠真
第9章夏の推理小説部合宿・徘徊する殺人機篇
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夏の推理小説部合宿・徘徊する殺人機篇part12 “逆手をとれば„

まずは殺人機の特徴を再確認するためにドアの覗き穴を

使い、廊下の様子を見てみる。

すると2台の殺人機は階段を中心に巡回していて

廊下に出るような隙は無く、効率よく巡回している事が分かる。


あとの特徴は斬月が言っていた通りで重火器の類いは無く、

剣を装備していて大きさは腰の高さぐらいの履帯機動。


そして斬月は確認出来なかった様だが白塗り、

月の石の装甲の中心付近に穴が所々見受けられる。


おそらくこれは斬月の言っていた音に敏感な部分。

つまり音を認識するものということだろう。


俺はこの音の認識力を確認するべく、部屋にあるテレビのリモコンの

裏蓋外し、電池を取り出す。その後、覗き穴を見てドアの前から殺人機が

通りすぎた少しの瞬間にドアを開け、電池を廊下に投げ込む。


すると殺人機は凄まじいスピードで電池の所へと急行する。

やはり殺人機は音に敏感...いや、音で場所や物を見抜いているといっても

過言じゃない。この殺人機は一応カメラも搭載されている様だが

音で判断している割合がおそらく高い。これを逆手に取れば...


不可能は可能となるッ。俺は思いついた事を実行する。


俺は各部屋にある放送用のスピーカーから配線を抜き出す。

文月の別荘は、広いこともあり、放送用のスピーカーが各部屋に、廊下にと

設置されていてそのスピーカーの配線は全て繋がっているため

一つのスピーカーの配線から音という信号を入力すると全てのスピーカーから

音が流れる特徴がある。これを利用するのだ。


そして部屋にある大きな音を発する唯一の物、テレビの配線を

スピーカーの配線に繋げる事で準備は全て整う。


そう。俺が思いついた事とは音に敏感かつ音で場所や物を判断する

殺人機の逆手を取り、認識出来ない様な爆音を流し、殺人機の判断能力を

鈍らせた上で破壊するといった方法だ。


俺はテレビをつけ、音が廊下に出ているのを確認し、

音量を最大にした。

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