夏の推理小説部合宿・徘徊する殺人機篇part1 “呼び出し„
赤雪高校の終業式を終え、赤雪高生はすっかり夏休みムードである。
夏の暑い日差しに照らされている俺はため息を吐く。
「暑すぎる...だろ」
今俺は弓張月駅のホームに居る。理由はしませんかせんせー(島 鮮科)から
電話で呼び出しくらったからである。(連絡先は交換済)場所は太刀川市。
俺の住む弓張月市の南には減赤市がありその南西に位置している。
弓張月市は埼玉県にあるが減赤市や太刀川市は東京である。
市の名前が昔と違う理由は俺の生きているこの時代が昔と違うことにある。
今現在の日本は新エネルギー開発が成功し、国内総生産は3位を昔と同じで
維持したままだが科学力は世界一といってもいいだろう。
その新エネルギーを使った機械類や新エネルギーを輸出出来るようになり
日本の借金は0になっている。
日本は世界でトップクラスの裕福な国に成長したのである。
だが成長で犠牲になったものもある。
青梅市、八王子市から奥多摩を再開発区とし山を削り
そこに高層ビルなどを建て、都会に匹敵する街を作り上げたのだ。
これを多摩地区再開発計画という。出てきた土砂は新しい計画、
人工島計画に当てられている。
これの何が犠牲になったのか。
それは未知の人と人との争いで街が次々と廃墟と化したのだ。
それも再開発地区丸ごと、だ。廃墟は白っぽく変色しているのも特徴だ。
今現在、この地区は立ち入り禁止。なのだが闇組織やホームレスが
移り住んでいる。無法地帯となっている。
さて、解説はここまでにしよう。電車が来た。
太刀川市は弓張月市から電車で数駅。すぐに着いた。
「えーと」
俺は携帯に送られた来ていたメールの画像を見る。
しませんかーせんせーから送られたしませんかーせんせー自身の
ラボの場所を記した地図だ。
太刀川駅から少し歩き、電車下を通る地下道を進む。
そこから見えてくる大きなビルの屋上...。らしい。
あれか。なぜ屋上なのかが疑問なのだが。
そして記された場所にすぐにたどり着く。
屋上にはコンクリート造りの建物が建てられていた。
俺はドアらしきもの...をノック...って無いな。どこだ入り口。
そう。ドアがない。だがインターホンはあるってどういうことだろうか。
本当にしませんかーせんせーは謎だ。
そして俺はインターホンを押す。
「ハイハーーーイどちらぁぁぁぁぁ ?」
今はキチガイみたいだな。
「俺だ。神代 睦月」
「あぁ、君か。今日は特別大サービスだ。入り口教えよう。
そこから真っ直ぐ見えるコンクリートブロックの下から3番目を
押してみろ」
俺は言われるままにコンクリートブロックを押すと、
コンクリートブロックが崩れ落ち、ドアが出現する。
どういう原理だ ?気になってしょうがないが
全ての謎を処理する為に呼び出しをしてきたしませんかーせんせーの
いるラボへと入った。
なんか解説回になってしまいましたw