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脱出不可能  作者: 風雷寺悠真
第8章帰って来た日常篇
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帰って来た日常篇part6 “移動中での出来事„

そして次の日、学校を午前中で終えた俺は行く準備に

取りかかっていた。ダメージジーンズにシャツを着て、

ベストをはおい、ハットを被った。

皐月は青色のワンピースで部屋から出てきた。


今日は夏の前にしてはとても暑いのだが俺と皐月は

早めに家を出た。


駅に着いたのは10分くらい前だったのだが

提案者の秋葉をはじめ、水篶と文月、山吹さんも

全員揃っていた。また、全員で集まる事になっていたからだろうか、

皆が皆、洒落た服を着ていた。


「お、来た来た。睦月くん。よしこれで全員だね」

そう言ったのは秋葉だ。どうやら今日、仕切るのは部長の文月ではなく

提案者の秋葉の様だな。


「じゃ、とりあえず行こうか ?」

秋葉の一言で俺達は駅の中へと入り、電車に乗った。


電車内。俺の右隣には水篶、左隣には秋葉が座っていて、

俺の前には皐月が立っている。文月は山吹さんとともに

ドアの前で本を読んでいた。それも無言で。


「秋葉、今日はどこから店は回るんだ ?」

俺は素朴疑問を秋葉に言うが秋葉はすんなり答える。


「え~と、最初は水着買いに行こうかなって。思ってる」

「水着か。俺も買っておくかな。じゃあ別行動だな」

「.....................え ?あ、うん。そ、そうだよね...........ハハハハハ」

秋葉はそう言うと右斜め下をボーッと眺める。

俺は何か変な事を言っただろうか。


「まぁ、買うもの買ったらそっちに合流するけど ?」


「本当に !!じゃあ、それで。あ、あと水篶ちゃん。水篶ちゃんも

水着買うよね ?わたしそんなの持ってないとか言ってたし」


「うん。買うよ。お母さんに言ったらね、最初は駄目って

言ってたんだけど、睦月くんも来るんだよって言ったらいきなり

態度を変えて良いよって。それでお金も沢山貰っちゃった。

.............ヘヘヘ」


「じゃあ、水篶ちゃんのわたしが選んであげるよ。水篶ちゃん可愛いから

何でも似合うよー。楽しみぃ」


「可愛いって、秋葉ちゃんもだよぉ」

秋葉と水篶が俺を挟んでガールズトークを繰り広げるが、

もうすぐ目的地に着く。


「秋葉と水篶、盛り上がっているところ悪いんだが、

もうすぐ着くから、準備しとけな。皐月も」


俺がそう言うと秋葉と水篶は立ち上がり、

文月と山吹さんの居るドアの前に向かった。


だが皐月はその場から動かない。

「なぁ、アニキ。わたしも秋葉についていきたいんだけど」


皐月はそう言うと物欲しそうな顔で俺を見てくる。

.............................お金か。


「お金だろ。ほら、皐月」

俺は財布を尻ポケットから取りだし、財布から6000円、

皐月に渡す。


「あ、ありがとう。.......アニキ」

「俺は水着なんて分からないから、それくらいあれば足りるだろ ?」

「うん。十分だけど。ま、ありがとね」


皐月はそう言うと急ぎ足でドアの前に向かった。

俺も椅子から立ち上がり、ドアの前に向かった。


そして目的地のショッピングモールに最寄りの駅に

着き、駅の改札も出てショッピングモールの前で一度集まった。


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