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脱出不可能  作者: 風雷寺悠真
第8章帰って来た日常篇
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帰って来た日常篇part4 “久しぶりの部活„

部室に入ると俺と共に無人島に居た文月と山吹さんが

いつもの様に居た。


「文月、今日は部活いつも通りか ?」

「ああ、そうとも。いつも通りだ。で、令月っちゃんは」


文月がそこまで言うとタイミング良く山吹さんがこちらを向き、

「.........読書」と呟いては本に目を戻した。


「まだ水篶と秋葉は来てないのか ?」

「あぁそういえば少し遅れるとか」

「そうか。じゃ、脱出ゲームのタイムアタックといこうか文月」

「お、俺に勝負を挑もうかって ?」

「おいおい。それは俺のセリフだろうが」

「そういえばそうでした...へっ。今日こそは...」

「そう言っていつも脱出タイムは俺の方が早いんだよ」

「くっ。何も返す言葉がない...。流石睦月だな」

「それはどーも。じゃ、俺からな」


とパソコンの脱出ゲームのスタートボタンを押したと同時に

部室のドアが勢い良く開く。入って来たのは水篶と秋葉だ。

2人ともニコニコしていてどうやら何かを企んでいるようだ。

だが2人が口を開く前に文月が話を始める。


「よし、全員揃ったな。では部長から大事な話がある。

とりあえず、座れな」


そう言われた水篶と秋葉が座る。


「じゃあ言うけども言うのは...」

文月が言おうとはするのだがなかなか言わない。


「あれだろ文月。夏休みに合宿でもしようと言うんだろ。

しかも合宿とは名ばかりでただどっかに旅行でもするだけなやつ」


「はっ!! 睦月に言いたいことを言われた。全て。

本当にお前はつまらない奴だな。ハハッ。ま、その通りだよ。

どう、みんな ?」


「わ、わたしは.................いいよ ?」

「私も。楽しそうだしね」

水篶と秋葉は賛成な様だ。続いて山吹さんは、


「それは..........本が読める ?もしくは読める時間はある ?」

と言う。これについて答えたのは文月だ。


「あぁ、もちろん。俺が行こうって思ってんのは親が持っている

プライベートビーチ、海だから移動の時に読めるよ」


と文月は答えた。プライベートビーチか...。流石父親が官僚の中の権力者

といったところか。


「う、海 !?」

そう驚いた声をあげたのは水篶だ。

だがその驚きを遮ったのは秋葉で、


「大丈夫だよ水篶ちゃん。丁度良いし、ね ?」

秋葉が水篶にそう言うと水篶は俺の方を眺めてから顔を逸らし、

顔を赤らめる。丁度良いし、と言っていたのが気にかかる。


「じゃあ、行くって事でいいな。じゃ俺の話は終わりっと。

早く脱出ゲーム♪」


と言い、文月があの偉そうな態度をやめすぐさま脱出ゲームを

し始めた。


「あ、じゃあ私からもお誘いがあるんだけど」

と言ったのは秋葉だった。






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