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神様の思いやり転生  作者: 苺ジャム
第一章
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思案(康紀)

俺は宮中で出あった鷹明と友親から権大納言様におられる咲子姫の事を聞いた。

でも、皆、首を傾げるだけであった。


「そのような話しは聞いた事がないぞ。もしそうであれば、今頃は噂になっているだろう。」


「そのような姫があの権大納言様と一緒に住んでおられるのであればオレが一番に気付く。」


確かに、おかしい。あの友親でさえ知らなかったのだから。

もしかすると、誰も「咲子姫」のことは知らないのではないだろうか。


数日後、口の固い鷹明に相談を持ちかけ彼の屋敷に出向いた。

鷹明には咲子姫と出会った経緯云々を話したが、鷹明には「何故、権大納言が姫(咲子)と一緒に寺詣でをするのだ?不思議ではないか。」と言われた。俺は「確かに。何故?人目をはばからず咲子様とご一緒におられるのか?」ということに初めて気がついのだ。

俺達の他に何処かの公達がいたのかもしれん。

もしかして、権大納言様が誰かにひき合わすために仕組んだのか?

もっと周りをよく見ておけばよかった。と不安になり後悔をするばかり。

「康紀、この件はお前が考えている以上に困難だ。」と鷹明は言う。



鷹明サイド


それにしても・・・この康紀がなぁ・・・・

美男であるにもかかわらず浮いた噂もなく、よう、ここまで何も無く来れたものよ。

「初恋」だな。それに、かなりの重症だ。

真面目であるが故、こんなに悩むのは初めてのことなのだろうから助けてやりたい。

しかし、相手の姫は権大納言殿の姫。今まで姫の存在を隠されていたのには何か理由があるだろう。

先にこちらを調べなければならない。可哀そうだが咲子姫の事はそれからだ。

それにしても・・・大変なお姫様を愛したものだ。この先、どうすればいいのか?

康紀には権大納言殿には何か秘密めいた事があると言っておいたが、先走りしないかが心配だ。




俺は鷹明に言われた事は分かっているんだが。

今、どうしても咲子姫に会いたい。会ってこの思いを打ち明けたい。

「あなたしか、愛せない。」と。しかし、咲子姫は俺のことを、憶えていらっしゃるだろうか?


初めて人を愛する事ってことは大変です。

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