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神様の思いやり転生  作者: 苺ジャム
第一章
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疑問

私の記憶が戻った時は見た事もない部屋でした。

お母様を探しましたが見つけることが出来ません。

代わりに女房たちが沢山おいでです。何故、私はここにいるのでしょうか?

幼いながら思いました。でも、本当の歳は18歳ですが。

そこに「父」がお見えになりました。女房さん達は父の顔を見た途端に頭を下げてかしずかれています。そして私を抱き上げて「これからはここで父と住むのだぞ。咲子。」と仰っておられます。

私は「お母様は何所ですか?お父様。」と聞きましたが答えて頂けません。

きっと、子供に言えない事情なのでしょう。


それから訳が分からない振りをして生活しています。


「ほんに、咲子様は大人しゅうて・・・・・」と女房さんが独り事のようにつぶやいておられます。

私は前世の記憶を持って入る為に子供らしいワガママが言えなくなっていたのです。

だから、女房さん達の言う事は理解も出来ますし、それ以上の事も出来てしまいます。

あるとき、何人かの女房さん達が私の事を話しておられました。

「本当に、咲子様って子供らしくない子供よね。咲子様の目で見つめられると何だか怖い。」

「あまりにも利発過ぎて、こっちが恥ずかしくなるのよ。」

「あの方の御子ですのも。綺麗過ぎて人ではないような感じだわ。」

ショックでした。私の印象があまりにも酷いです。

私はただ、嫌われないよにしていただけなのに。

ただ、1人の女房頭の加茂さんだけが私の事を気にかけて下さっています。

「お可哀そうに・・・いつも部屋の隅で泣かれて・・・・」と慰めて頂いています。

今では私の祖母のような存在です。

いつかは私のお母様の事を聞いてみたいと思っています。


それから5年が経ちました。

そして、私が苦手としている女房さん達をすべてリストラされました。。

今、屋敷に残っているのは、加茂さんと最近来られた女房さん達、下仕事をされてる方達です。

もちろん、お父様も一緒です。


でも、何故、私はこの屋敷に引き取られたのでしょうか?

また、私のお母様は何所においでなのでしょうか?


分からない事だらけです。


咲子さんは転生してからも可哀そうです。

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