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神様の思いやり転生  作者: 苺ジャム
第一章
19/62

決戦 3(康紀)

咲子殿はあのような火車に乗られておられたとは・・・・・

本当に驚くしかない!

火車の扉は開いているが咲子殿と加茂殿はなかなか降りて来られない。

いったいどうしたのだろうか?と気はあせる。

俺は咲子殿に駆け寄ろうとしたら、百鬼が咲子殿の頭の上、周りをうごめいている。

俺はどうしたら良いのだ?正直、怖い!でも、咲子殿は・・・・・・

咲子殿と加茂殿が立ち尽くされている様子。

きっと、咲子殿も百鬼に囲まれている事が恐れておられるのだろう。俺は

駆け寄りたいが体が動かん!

「バン!バン!」と誰かが俺の背中を強く叩く。

ハッ!となり見ると鷹明が俺を正気に戻してくれる。

その時、咲子殿の周りの百鬼がすべて消えていた。

きっと、鷹明だろう。陰陽師だから。助かった!

俺は直ぐに咲子殿に駆け寄り思わず咲子殿殿の体を抱きしめた。きっと、怖い思いをされていただろう。俺は「歩けますか?」と聞いたところ「はい。」と笑顔で答えられる。

そして、「わたくし、大丈夫でございます。」と言って。鷹明のところまで歩いて行かれた。

咲子殿は平気なのか?この恐ろしい体験の直後なのに。そして、鷹明としっかり話されている。

俺はその状況をみて言葉が出なかった。

もしかして、咲子殿は俺よりも・・・・・きっと・・・・お強いのかもしれない。




俺は鷹明と後から羅生門に行った。

・・・・・なんと!火車ではないか!その中に咲子殿と加茂殿がその火車から出て来られるところだった。それに、咲子殿は平然とされているではないか!

おまけに・・・・加茂殿を咲子殿が引っ張っておいでだ!なんたる事!俺は我が目を疑った!

その時、俺は初めて見たぞ。咲子殿の頭の上、周りに百鬼だらけだ!この俺でも恐怖に思ったぞ。

なんと・・・・恐ろしい状況。俺でも足は動かん!

「パン!。パン!」と音がする。見ると鷹明が康紀の背中を叩いておる。

しばらくすると百鬼がすべて消えた。・・・どういう訳だ?

そうか!鷹明か・・・・・

だが、鷹明は康紀の傍にいるのに。はて?どう言う訳だ!

だが、俺はもう、こんな恐ろしい事は遠慮願う!



俺は感じた!咲子殿はこの世の者ではない!

誰でも恐れている百鬼を見ても恐れる気配はない。あれだけ燃え上がっている火車にも何の迷いも無く乗られた。

どう言う事だ?何故、大納言殿が隠してまで育て上げられたのだ?

俺が驚いたのは、咲子殿が眼と閉じられてから開かれるまでの数時すうどき百鬼が総て消えていくではないか! 何故だ?


俺は百鬼を払ってはいない。


その後、咲子殿達は俺の屋敷に戻った。

康紀と咲子殿の話しを聞く。俺の思い過ごしか?咲子殿はこの世の者であるような気がしないでもない。今、泣かれているが、火車から出て来られた時の咲子殿とは別人のよだ。


いったい、どちらが本当の咲子殿だ?


まぁ、皆、無事で良かったぞ。誰かになにかあれば、済まされない。


康紀。これからだぞ。お前が大変なのは。何と言っても権大納言殿の娘を攫ったのだから・・・・・


これから先・・・・・俺は忙しくなるような気がしてならない。

やっと、咲子殿を攫う事ができた。だが・・・俺は咲子殿が分からん!(鷹明)

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